投稿日:2013.06.03
北陸12号の田植え 2013
5月29日
コシヒカリの産地として全国的にも有名な新潟県魚沼市にて、希少な酒米「北陸12号」の田植えに参加して参りました!
※北陸12号とは←前回の訪問記にて
朝8時に池袋をバスで出発し、11時すぎに新潟は小出に到着。
バスの中は爆睡…
緑川酒造の高橋さんにお迎えにきていただき、少し時間があったので、スキー場の上から八海三山と眼下に広がる緑川酒造を眺め
中央の細長い建物が酒蔵です
初めてのスタッフもいたため、改めて蔵の中を一通り見学
メモを取りながらお勉強です。
私は一昨年にお邪魔させていただいておりましたが、その時と比べると
麹室の中など、よりよいお酒造りをするためにさらに進化されておりました。
その後、田んぼへ移動
これから初田植え!と意気込む(左)ボーノ相模大野スタッフの長谷川さんと(右)新吉田本店スタッフの菊池さん。
そして今回お世話になった田んぼがこちら
今回は育種用の苗のため、1本植えで行いました。
通常、収穫用ですと一カ所に複数本を植えるのですが、純粋な「北陸12号」という品種の特徴をしっかりと引き継いでいる「種籾」を得る為に行います。
世代を重ねて行くと、突然変異などでどうしても性質の異なる稲が育つ事があるため、このような作業を行い、種を守っていくのだそうです。
田植え前はあいにくの雨模様でしたが、後半は晴れて気持ちのいい天気に!無事田植えが終了しました!!
田植えのあとはお待ちかねの豊作祈願祭!北穣吟醸を心ゆくまで楽しみながらの宴です。
地元で採れた根曲がり竹をそのまま焼いて…これがまた柔らかくて美味しい♪
毎度の事でお燗にしてみたり…
農家さんとお話させていただきましたが、やはり北陸12号の栽培は難しいとのことでした
「作付け面積や栽培の手間などを考えたら、山田錦よりも高くなってしまうよ(笑)でもそれを承知で蔵元が買ってくれるから、俺たちも本気になって作れるんだよ」
とおっしゃっていました。
現在北陸12号を栽培している農協は魚沼のここだけということで、農協と蔵元の信頼関係がないとできないことなんだなぁと改めて感じました。
(中央)緑川酒造の大平社長と(左)吉祥では試飲販売等でお馴染みな高橋さんと一緒に
帰りの時間が近づいてきたので一足先に。バスはほぼ貸し切り状態、スタッフと語った帰路となりました。
緑川酒造の皆さん、農協の関係者の方々、参加者の皆様、ありがとうございました!!
旨味を引き出します!大那特別純米 那須産五百万石
新酒生酒の入荷も一段落し、定番品火入れ酒(加熱殺菌処理したお酒)が新酒(今年度醸造されたお酒)に切り替わる頃となりました。
この時期のお客様のお声として「味が変わった!」というのがよくあります。(そのようなお声は大歓迎です!遠慮なくお申し出下さいませ。)
当然のことながら、新酒と一年経過した酒では味が違います。
「同じ商品なら常に一定でなければいけないのでは?」とお思いの方もいらっしゃると思います。
確かにその通りだとは思いますが、それは工業製品的な考えだと思うのです。
米から出来る「酒」は農産物ですから、野菜や果物が時期によって旬があり、味も違うのと同様のことが言えるのです。
ちなみに、味を安定させる方法は3つあります。
①味が乗ってくるまで出荷しない
②1年熟成してから出荷する
③新酒と古酒(前年度醸造)をブレンドして出荷する
さて、前置きが長くなりましたが今夜の晩酌はこれ!
栃木県那須産五百万石を使用した「大那 特別純米」。食中酒造りを目指す蔵元だけに、派手さはないものの、食材の旨味を引き出す見事なお酒です。落ち着いているので、お酒だけでは物足りなく感じるかもしれませんが、例えば写真にあるように、アサリの酒蒸しを一口吸ってお酒を口に運ぶと、お酒だけで飲んだときより数倍お米の旨味を感じます。同じように、昆布、鰹、煮干、といった古来より日本人が慣れ親しんできた「出汁」の旨味はお酒の味を引き出してくれるんですよ!
栃木県 菊の里酒造 大那 特別純米那須五百万石 1800ml ¥2,400(税込¥2,520)
"フランスの蔵元を囲んでワインを楽しむ会"を開催しました
去る4月27日、新横浜ラントラクトさんで「フランスの蔵元を囲んでワインを楽しむ会」を開催しました!
「シャトー・ド・ベル」はバリューボルドー100※1にも2銘柄選ばれた実力派生産者の来日ということもあり、約120名ものお客様にお越しいただきました。ありがとうございます!
写真は準備の様子
「bel」とは、フランス語で「美しい」という意味。ビオな畑で、化学肥料・農薬は使わない自然な造りをしています。
また、フランス国内のコンクールでも多くのメダルを受賞されており、2003年の初ヴィンテージからワイン専門誌「ラ・ルヴ・デュ・ヴァン」でなんと最高得点を獲得します!
現在、発売の1年以上前に予約をしないと入手できないほど人気が高まってきている蔵元さんです!!
どんなワインを目指して造られているんですか?との質問をすると、「私が飲んで美味しいと思うワインを造っています」とのこと。うーん、美味しい物は誰が飲んでも美味しいんですね!!
シャトー・ド・ベルのオリヴィエ・カズナフさん ベルのワインを心ゆくまでお楽しみいただきました
スタッフとの懇親会の様子
後日、スタッフとの懇親会を行い、フランスにお戻りになる日にオリヴィエ夫妻がお別れの際、涙を浮かべるほど別れを惜しんでくださったとのことで、ありがたい限りです!!!
そんな温かいオリビエさんが醸す「シャトー・ド・ベル」これからもよろしくお願い致します。
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※1:ch・de・belのワインは、2012 バリューボルドー100※2に2銘柄(シャトー・ド・ベル
※2:バリューボルドー100とは
現在日本国内で流通している1000〜3500円の価格
詳細はこちら↓
http://www.bordeaux.com/jp