投稿日:2010.09.23
隆 足柄若水上槽中汲み 平成20年度醸造
ポン酢と白ワインの相性
秋の限定酒 ひやおろし 入荷してます
厳しい残暑もようやく終わりを告げ、少しずつ秋の気配が感じられるようになった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。9月に入り各蔵元よりひやおろしのお酒が入荷してます。
ひやおろしとは?
諸説ありますが、その昔本来お酒はひと夏を越してしっかり熟成させ、秋口を完成としておりました。秋から冬へと気温が下がる頃、貯蔵用の大きな桶から出荷用の小さな桶にお酒を移して(卸して)出荷されていたことから、「冷や卸し」と呼ばれるようになりました。新酒の頃、荒々しかった酒質が熟成と共に丸みを帯びてきます。又本来お酒というのは苦味・渋味といった雑味成分があるものですが、熟成と共にそれらが旨味成分に変化するのです。(干柿と同じですね)そうして味が乗ってきたお酒を「秋上がり」とも呼びます。うまくできたもので、「秋上がり」したお酒は秋の食材に合うものが多いのです。脂の乗った秋刀魚や鯖、きのこや里芋を使った煮込み料理や温かい鍋料理など、しっかりとした味付けの料理によく合います。(山形の芋煮なんてまさにそうですね)
いろいろな食材に旬があるように、まさに今が旬なのです。
四国へ渡り、かめびし醤油さんへ!
ほんのわずかな休日を利用し、カミさんの実家のある神戸に行き、少し足を伸ばして四国へ渡りました。
只今明石海峡大橋を横断中。これより淡路島を横断し鳴門へ向かいます。
鳴門のうずしおです。橋の下に歩道があってそこからの眺めです。時間帯があわなかったので大きな渦は見ることはできませんでした。
続いて引田市にある、かめびし醤油さんへ。吉祥のグループ会社、ローヤルよつやでも取り扱わせていただいております。実は和歌山の雑賀さんより、藤田千恵子さんが書き下ろした「これさえあれば 極上の調味料を求めて」という本を紹介いただき、興味があったので訪問させていただきました。見学もさせていただき、許可を得て写真も撮らせていただきました。
今年仕込んだ醪です。 こちらは昨年仕込んだ醪です
こちらは5年経った醪です
右の写真は麹を造っている風景です。(パネルを撮影しました)日本で唯一、むしろ麹製法で造られています。原始的な造りですが、これにより他ではできない深い味わいが生まれます。
こちらがかめびし醤油の商品です。大手メーカーのものと比べると、塩分濃度は大体同じで17%ですが、濃くてまろやかです。つまりたくさん使わなくてもしっかり味があるので減塩効果が期待できます。先日肉じゃがをつくりましたが、確かに通常よりも少なめの量で美味しく造れました。
また吉祥でお取引のある焼き鳥屋さんでは、焼き鳥のタレにかめびし醤油を使用していただいております。
余談ですが、先日日本酒のイベントで著者の藤田 千恵子さんに初めてお目にかかりました。これも雑賀さんが素晴らしい本を紹介していただいたお陰です。(今年は味噌を自分で造ってみようかと密かに計画中です)
新潟県緑川酒造の稲が実りました!
今年5月に田植えをした酒米北陸十二号。(KISSYOスタッフも田植に参加しました!)
季節を越えて順調に育ち、黄金色に実った稲は来年の手植えの苗の種籾(たねもみ)の穂抜きをしてから、田んぼ全体の稲刈りをします。
まだ暑いとはいえ、稲穂の実りは秋を感じさせますね!
緑川酒造では今月の中旬から酒造りが始まります。その酒造り蔵人さんたちも準備でされています!
今年のお酒が楽しみですね~