投稿日:2012.03.02
前割り燗が旨いです!吉兆宝山
数日間寝かすことにより、焼酎と水の分子が結合し(つまり分子の数が少なくなる)、とてもまろやかな飲み口となります。
水で割ると薄くなる?とお思いの方も多いのではないかと思いますが、焼酎を生(「き」と呼びます、ストレートのこと)で飲むということは九州地方でもほとんどありません。むしろ「ダレヤメ」といって、度数を落としてダラダラと時間をかけて楽しむのが主流です。
また、九州地方では大切なお客様をお迎えする際、その日を見計らって前割りを用意し、おもてなしをするという粋な文化があります。
それでは、今回は前割り燗に最適な西酒造さんの「吉兆宝山」を使って焼酎:水=6:4の前割りの作りかたをお教えいたします。(お好みにより4:6、5:5でもOKです)
1、上の写真のように、ボトルの6分目のところにマーカーで目盛りを付けます。(1800mlの場合1080ml、720mlの場合は432ml)
2、同様に10分目のところも目盛りを付けます。
3、6分目まで焼酎を入れます。
4、残り10分目のところまで水を入れます。今回は西酒造さんの仕込み水「HOUMEI」を使用」しました。仕込み水や割り水に使われている水と同質なので他の水よりもよく馴染みます。店頭でも販売していますので、吉兆宝山の前割りには是非「HOUMEI」をご利用下さい。(2L税込¥262)※無い場合は市販のミネラルウォーターでもOKですが、軟水をご使用下さい。
5、3日間寝かせて出来上がり。長ければ長いほど馴染みます。
6、あとはお燗をつけて飲むだけです。お燗のつけかたは日本酒と全く同じでかまいません。鍋にお湯を沸かして70度~80度のお湯で2分位つければできます。
いかがですか?それほど難しくないので是非一度試してみて下さい。普段飲まれているお湯割りとは一味も二味も違います。料理でもなんでもそうですが、自分で手間をかけて作ったものは、一段と美味しいものです。
これが明石の鯛です
はじめました
初めまして!
今年度から吉祥の一員になりました、ルーキー(?)高木です。
だいぶ経ちましたが、私もブログを始めようかなと
簡単に自己紹介を致しますと
東京農大の醸造科卒。大学では酒類の熟成に関する研究をしておりました。
私自身、農大に入ってから醸造学の素晴らしさに気づいたので、そういった部分を少しでも皆さんにお伝えしていけたらなと思いますので、よろしくお願い致します。
姫路城へ行ってきました
国宝又は世界文化遺産にも登録され、白鷺城の愛称でも親しまれている姫路城。只今大改築修理が行われ、工事現場を間近で見学できる施設、「天空の白鷺」がオープンしているので行ってきました。
ご覧のとおり、天守閣は足場で覆われております。
最上階の屋根瓦の葺き替え工事の現場です。職人さんが一枚一枚手ではがしてから、新しい瓦をはめ込んでいきます。
4階の外壁です。漆喰の壁をはがし、中の骨組みも新たに組み込んでから、更に漆喰で壁を作っていきます。
通称「扇の勾配」と呼ばれる備前丸の高石垣。敵の侵入を防ぐため上に行くほど勾配がきつくなっています。城内にはこのようなからくりがいくつもあります。
羽柴秀吉が築いたとされる石垣で、人の顔に似たような積み方ですね。遊び心でこのように造られたかどうかは不明ですが、もしそうだとしたら秀吉らしいですね。(秀吉がどのような人物かはわかりませんが)
帰りに明石に寄って、明石焼をいただきました。(地元では玉子焼と言います)数ある明石焼のお店の中でも特におすすめなのが、「たこ磯」さん。何故かといいますと、この店オリジナルのアナゴの入った明石焼があるのですが、これが旨いのです。(ほとんどはタコが入っています)
たこ焼きのようですが、それよりもフワッとしています。出汁に漬けて食べます。
たこ磯さんです。明石で有名な「魚の棚」と呼ばれる商店街の中にあります。
明石は本州と淡路島の狭い海峡にあり、潮流がものすごく早いのです。近隣の海水浴場が遊泳禁止になったり、潮流によりフェリーの速度が大幅に違ってくるそうです。又、大潮の時などはまるで川のように流れるので、釣りにならないようです。そんな激しい潮流にもまれて育ったタコや鯛、ハマチなどは、歯ごたえ、甘味が断然違うようです。東京へ行くとかなりの値がつくようですが、地元では普通の値段で売られているようですよ!