☆ 燗太郎【田邉】ブログ ☆
投稿日:2011.06.05呑み切り試飲会 川西屋酒造さんにて
「いろいろなお酒があるけど、それぞれ最も適した温度帯と相性の良い料理があるんだよね。それを自分の舌で見極めて、最高の状態でお客様に飲んでもらいたい」と強くおっしゃっていました。好みはあるでしょうが、冷酒一辺倒で提供するなんて、お酒の可能性を狭めているだけですよね。
壱岐焼酎 重家(おもや)酒造さんを訪ねました
去る5月18日、博多港から1時間、玄界灘に浮かぶ壱岐島を訪れました。ここに壱岐島で最も小さい、「ちんぐ」という麦焼酎を造る、重家酒造さんがありますが、この度吉祥のラインナップに新に加わることになりました。
島に着いたら早速重家酒造の横山 太三さんにお出迎えいただき、蔵に行く途中に麦畑を案内してしていただきました。
商品の名前にもなっている「ちんぐ」という意味は、もともと韓国の言葉で「親友」という意味だそうで、今では島内でも日常的に使われているそうです。(僕達も「ちんぐ」ですね)
壱岐焼酎の歴史
ところで、壱岐島は麦焼酎発祥の地でもあります。蒸留酒が日本に伝わったのは東南アジアから琉球を経て薩摩へと、また中国大陸から朝鮮半島を経て壱岐島へ、という2つのルートがありますが、後者のほうが歴史は古く、今から400年前、江戸時代の頃といわれております。島内には弥生時代の遺跡が数多く残り、平地と地下水が豊富なことから古くから稲作が盛んでしたが、江戸時代には厳しい年貢米の取立てにより、米はたいへん貴重なものとなり、米に変わる農産物として米の裏作で麦を作る「二毛作」が発達するようになり、年貢のかからない麦を原料とした麦焼酎が自家用として造られ、飲まれるようになったのが壱岐焼酎の始まりといわれております。
地理的表示の産地指定を受けています
平成7年、壱岐焼酎はWTO(世界貿易機関)から世界が認めるブランドとして「地理的表示の産地指定」を受けました。地理的表示とは、製法や品質が確立された酒類を原産地を指定して世界的に保護する制度で、ワインではボルドー・シャンパーニュ、ウイスキーではバーボン・スコッチ、ブランデーではコニャック・アルマニャック、焼酎では琉球泡盛・球磨焼酎・薩摩焼酎がそれに当たります。
壱岐焼酎の特徴は
①米麹を使うこと。
②米麹と大麦で仕込むこと。
③壱岐の水で仕込まれ、壱岐島内で瓶詰めされたもの。
と定義されています。「麦焼酎なのに何故米麹を使うのか」皆さん疑問に思われるかもしれませんね。(私もそうでした)ですがそれは壱岐島の歴史と深い関係があるのです。実は壱岐島は麦焼酎発祥の地でもありますが、もともとは清酒の文化圏でもあるのです。古くから稲作が盛んだったので、清酒も造られていたと考えられています。ですから米麹の製法の技術は古くからあり、米麹を使用したほうが、独特の甘味と厚みのある味わいであることから、米麹で造られてきたようです。
明日仕込む麦と米の浸漬といって水を吸わせているところです。昔ながらの木樽の桶を使用しています。
お兄さんの雄三さんと弟の太三さんは、それぞれ本州の大学へ進学し、サラリーマン生活を過ごしていましたが、今にも潰れそうな蔵を兄弟で建て直そうと島に戻ったそうです。当時、既に壱岐焼酎は地理的産地の認証を受けていましたが、実は当時まで原料の麦はオーストラリア産、麹米用の米はタイ産を使用していました。
地理的産地の指定を受けているのに、外国産の原料を使用するのはおかしい!
疑問に思った兄弟は、地元産の原料の使用に着手しました。当然周囲からは猛反対を受けました。コストは跳ね上がるし、第一引き受けてくれる農家があるのか、という問題がありましたが、一軒一軒農家を訪問して地元産の原料使用の意義を説いてまわりました。
現在壱岐焼酎蔵は島内に8蔵ありますが、重家酒造さんは唯一、地元壱岐産の米・麦を全量使用して造っています。
蔵の前で記念撮影。「はい チング」合言葉になっています。
長くなってしまったので、商品のご紹介はまた今度にします。まずは壱岐焼酎を是非よろしくお願いします。
重家酒造さんのホームページはこちら → www.omoyashuzo.com/
九重雑賀(ここのえさいか)さんご来店いただきました
去る5月17日、和歌山県で清酒・梅酒・食酢を製造している九重雑賀の雑賀 俊光社長さんにお越しいただき、スタッフを対象にした勉強会を実施していただきました。以前にもブログでご紹介したとおり、九重雑賀さんはもともと食酢を製造する蔵として創業しました。今回はまず食酢についての歴史や料理のレシピなどをご紹介いただいた後、清酒のテイスティングや雑賀さんが目指す目標などを語っていただきました。
神亀酒造 真穂人の田植え
去る5月15日(日曜日)、昨年に引き続き、神亀酒造さんの田植えの会に参加してまいりました。当日は好天に恵まれ、暑さと日焼けとの闘いの中、泥にまみれながら、1本1本手で植えていきました。
写真左は生産農家の石井さんより田植えの説明を受けているところ。写真右は吉祥の新入りの高木君。神亀の専務から「今日は親子で来たのか!」と言われてしまいました。
「上手く植えられたかな?無事に育つかな?」そんな心配もありましたが、終わってみればけっこう綺麗に植えられています。あとは稲の生命力を信じます。(神亀さんのお酒と同様、ここの五百万石は力強いので心配ご無用ですね!)
周りの田植えが終わった田圃では、アイガモが放たれていました。彼らは稲に付いた害虫や雑草を食べ、自らの糞が肥料となります。
田植えの後は、生産農家の田中農場の作業小屋でバーベキューです。ここはやはりプロの出番!飲食店さんが自慢の包丁裁きで、肉・野菜をカットし、炭をおこして調理していただきました。(何かお手伝いしようにも、私は右往左往するばかり!なんお役にもたちませんでした。悲しい~!)
帰りのタクシーは息子さんと一緒でしたが、タクシー代を出していただきました。私も出そうとしましたが、「いいです、出しますから」とのこと。申し訳ないので「じゃあ、今度お店に飲みに行きます」と伝え、息子さん「そのほうが嬉しいです」とのことで一件落着。
又お会いしましょう。
八戸酒造 駒井専務 ご来店いただきました
雪国の遅い春 南魚沼市大崎にて
ゴールデンウイークの5月5日、父方の爺さんの33回忌の法要で新潟へ行ってきました。横浜はとっくに桜は散っていましたが、こちらはまだ八分咲きといったところで、所々にまだ雪も残っていました。
上越新幹線浦佐駅からタクシーで少し走ったところから見た、八海山です。(お酒で有名ですね)
「ふるさとの 山に向かいていふことはなし ふるさとの山はありがたきかな」石川啄木の詩、そのものの情景です。父の生家は手前の尾根の麓の大崎という集落にあります。有名ではありませんが、大崎菜という菜の花が名産です。(八海山の雪解け水で育てられ、市場には出回っていないので、この土地でしかお目にかかれません。
法要のあと、山の中へ山菜採りに行きました。
カタクリの花です。 これはイタドリ。レモンみたに酸っぱいです。
こごみです。 雪の下に生えた蕗の薹。
ミズナです。私これ大好きです。 本日の収穫です。
山下町 炭火焼鳥 仙雲 様 オープンしました
5月2日、横浜、山下公園のすぐ近くにオープンしたので、3人で行ってきました。若い3兄弟が力を合わせて切り盛りする、なんとも微笑ましいお店です。
焼鳥がメインのお店なので、2700円(だったかな?)のコースをいただきました。焼鳥はジューシーで肉厚!旨かったです。当店よりご利用いただいている、さぶろう純米、ひこ孫純米、山ねこ、富乃宝山、釈云麦(じゃくうんぱく)などと共にいただきました。
店内はモダンな雰囲気で、カウンター8席、テーブル12席と宴会ルームがありますが広々しており、女性同志のお客様でも気軽に入れそうな印象です。カウンターに座ってイケメン3兄弟とお話しながら飲むのも楽しいと思います。山下公園・横浜中華街等へ遊びに来た際は是非お立ち寄り下さい。
炭火焼鳥 仙雲
横浜市中区山下町25-14 モナニビル2F
(神奈川県民ホールの裏側です)
TEL 045-663-6330
営業時間:17:30~ 定休日:日曜日
頑張れ 茨城!
震災で取り上げられてるのは東北方面がほとんどですが、茨城県も相当の被害を受けられています。
石岡市(海からは離れています)にある府中誉酒造さんは、地震発生数日後、電話にて社長の山内さんにお話を伺ったところ、被害は大したことはないとのことでしたが、恐らく心配かけまいとしてそのようにおっしゃったのだと思います。
海沿いの地方は津波の被害は勿論、内陸部でも生産農家の方は、風評被害に苦しんでおられることと思います。
そんな農家の方へのお気遣いから、今年の渡船の田植えの会は中止となりました。
茨城県もたいへん苦しんでおられます。お酒を飲んで応援しよう、ということではありませんが、この「渡舟」というお酒は、とにかく優しい!今が旬の筍料理とは抜群に合います!私、田邉がオススメする、是非飲んでいただきたいお酒です。
渡舟純米吟醸濾過前五十五 1800ml ¥2992(税込み) 720ml ¥1596(税込み)
府中誉酒造さんのホームページはこちらwww.huchuhomare.com/
信長軍団を蹴散らした、雑賀衆末裔の蔵 九重雑賀さんのご紹介です
義援金プロジェクト実施中
以下、このプロジェクトに参加いただきました飲食店様をご紹介します。
(御案内した初日にご購入いただいた飲食店様です。今後更に増える予定です。)
綱島の魚一屋様 べったこ亭仲町台店様
六角橋の呂龍様 白楽の鉄板焼きなかなか様
弥太郎 たまプラーザ店様 江田のダイニング田鞍様
大口のるりるり亭様 鶴屋町の鳥乃膳様
新横浜の澄仙様 川崎の旬の輝き様