☆ 燗太郎【田邉】ブログ ☆
投稿日:2011.04.13義援金プロジェクト始まります
義援金送らせていただきました
緑川霞しぼり
吉祥のお客様でもあり、飲み友達でもある岩ちゃんより「緑川霞しぼりを買いましたよ!」とメールを頂きました。早く飲みたいよ~!と書いてありましたが、もう飲んだかな?
このお酒は北陸12号という、一度栽培が途絶えたお米が原料なのです。粒も大きく、心白(お米の中心部のでんぷん質)の発現率も高いので、酒米としては優秀なのですが、農家さんはコシヒカリを作ったほうが効率が良いので、昭和三十年代に完全に栽培されなくなりました。そしてわずか200粒の保存されていた種籾を譲り受け、初年度は23粒が発芽し、年々少しずつ増やしていき、現在では地元の約30軒の農家さんと契約して栽培されています。
このお酒の楽しみ方を俳句でひねってみました
上澄み一杯 後の楽しみ 桜舞う
はじめは透明な上澄みの部分だけをお飲み下さい。フレッシュな香りと穏かな酸味で、すっ~と喉を滑り落ちます。次に瓶底に沈んでいる澱を絡めながら飲んで下さい。先程の上澄みの味に、お米の旨味が足され、違った味わいが楽しめます。春らしく、菜の花のお浸しなんかとあわせたいですね!
緑川霞しぼり 720ml ¥2000(税込み¥2100)
春に飲みたいお酒
震災でたいへんな思いをされている方が大勢いるので、少しためらいましたが、
売ることが復興に繫がると信じて、今後もお伝えしてまいります。
ということで、春に飲みたいな~、というお酒を集めてみました。
どれも今の時期しか飲めないものばかりです。
こちらはルキュールと少し変り種のお酒です。
右から南フランスラングドック地方の「ヴィルジルジョリー・サチュルヌブラン」。桃のような香りの辛口白ワインです。
平和酒造の「鶴梅完熟にごり」。桃のペーストも加えられた桃ジュースのような梅酒。
吉祥オリジナル「ボンジュルネ白桃」。その名のとおり、桃のキュールです。
「十二六」と書いて「どぶろく」と読みます。甘酸っぱくてほっぺたがジュワ~となります。
最後に、ノンアルコールビールテイスト飲料「YOKOHAMA ZERO」苦み・風味が違います。
焼酎は時間が無かったので写真取れませんでした。またあらためてご紹介します。
西酒造さんが、救援物資を届けに来られました
被災した蔵元さんへお便りを送ろう
被災された方々、お見舞い申し上げます
吉祥をご利用いただいているお客様、料飲店様、そして全国の生産者の皆様方、ご心配おかけしておりますが、吉祥は被害も少なく(リキュールが1本落ちて割れただけでした)、なんとか無事に営業しております。(写真は地震発生翌日の店内の様子です)
しかし地震当日は広範囲に渡って停電しており、綱島駅周辺は真っ暗闇で、当然全ての店が営業できない状態でした。道路も大渋滞で、通常綱島駅まで10分もかからないところを2時間近くかかる有様でした。
このブログを書いているのは地震発生翌日の12日ですが、本日は至って穏かです。全国のたくさんのお取引様や生産者の方から、安否を気遣う連絡をいただきました。誠にありがとうございます。
しかし心配なのは東北方面の生産者の方々です。
宮城県金成町にある萩野酒造さん(萩の鶴、日輪田の蔵元です)はメールにて、さほど被害は少なく、無事ですとの連絡を頂きました。
また八戸市にある八戸酒造さん(陸奥八仙の蔵元です)も、駒井専務のツイッターにより無事が確認できておりますが、周囲の状況は悲惨のようで、蔵のすぐ前まで水がきているとのことです。しばらくは被災救援に尽力するとのことでした。
最も心配なのは福島県の海沿いにある鈴木酒造さん(磐木壽の蔵元です)です。津波被害の大きかった相馬市よりやや南にあり、蔵のすぐ前が海という立地なので、無事非難できたかどうか心配です。(連絡取れていません)
又食品メーカーさんでも、石巻市にある石巻水産さん(鯖の缶詰でお世話になっております)も心配です。
更に同業他社さんではありますが、川西屋酒造の米山さんによりますと、茨城県大洗市にある、おそのえ商店さんが連絡が取れないとのことでした。(以前府中誉酒造さんの田植えや、全量純米蔵のイベントで一緒になりました)今年お店を改築してリニューアルオープンしたばかりだとのことです。ご主人、奥様、ご子息様、皆無事でしょうか。
被災された皆様方、心よりお見舞い申し上げます。皆様方のご無事と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
春の味
何げなく車を走らせていましたら、一面にふきのとうが芽生えていました。
忙しい配達の合間ではありましたが、車を止めて私なりの春を謳歌したのでありました。
見ようによってはただの雑草のようですが、それは人それぞれ感じ方が違うので、見た人が良いと思えば良いのであります。
だいぶ花が開いてきましたが、「ふき味噌でも作ろうか」と思い、つぼみのものをいくつか摘んできました。
店に戻って早速ふき味噌を作りました。苦味を消すために一度湯がいたのですが、コレが失敗!苦みと香りが薄くなってしまいました。(食べ易いといえば食べ易いのですが・・・。私はもっと苦いほうが好きなのです)
そしてこのふき味噌にあわせるお酒は何にしようかな?と冷蔵庫にある試飲用のお酒の中から迷わず選んだのがコレ!
富久長純米酒八反草75槽搾り無濾過本生!(75とは精米歩合75%のことです)
良い意味で渋いです。雑味とされる苦味・渋味はマイナス的に評価されますが、私にとっては大きなプラスです。(熟成されて旨くなります)似たもの同志を合わせることでうまく調和します。香り豊かな旨口のお酒は反発しますね!
そういえば、料理研究家の林 健太郎さんがあるテレビ番組でおっしゃっておりました。「苦いものを食べて、より甘いもの(旨い物)の味がわかる」と・・・。山菜や春野菜などはえぐ味があるので敬遠されがちですが、この味を覚えると季節の味をより一層楽しむことができると思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか!
平和酒造さんを訪ねて
写真は鯖の押し寿司です。私一人で二皿は頂いたと思います。絶品です。
専務の山本さんです 杜氏の柴田さんと吉祥の熊谷店長
平和酒造さんは、「和歌山に根ざしたお酒造り」をスローガンに、原料の全てを和歌山産に拘って、和歌山の歴史、風土、文化など、お酒を通して全国に伝えることを目指しております。和歌山への愛着心がとてもよく伝わりました。