☆ 燗太郎【田邉】ブログ ☆
投稿日:2010.03.16神亀さんのお酒を楽しむ会が開催されました!
3月14日(日曜日)、目黒区自由が丘にある素食、おもてなし料理のお店「野饗(のあえ)」さんにて、神亀酒造さんのお酒を楽しむ会が開催されました。神亀さんのお酒は料理と共に味わい、そして燗にしてその真価を発揮する、典型的な食中酒。野饗さんの心のこもったお料理と共に楽しんじゃいました!
先付け4点盛り。しめ鯖、いかの塩辛、鯵の南蛮漬け、季節の白和え。全て自家製です。これらは私のわがままなリクエストなのですが、見事に応えていただきました。
そして乾杯は、「ひこ孫純米大吟醸の燗!」
まあ、順当でいけば活性にごりといったところでしょうが、お客様の期待を裏切ることこそ、真のサービスという私なりのポリシーにより、これでスタートしました。「大吟醸を燗?もったいない!」飲めばわかります。
冬瓜と肉団子のあんかけと神亀純米。このお酒を使って、冷や、常温、燗の飲み比べを実験的に行いました。まあ、聞かなくてもわかるけど、10人中8人が燗がいいとのことでした。(冷や、常温がいいという方も1名ずついらっしゃいました。あくまでも好みですからそれはそれでいいと思います)
この辺りで、神亀酒造さんの紹介や、純米酒普及のために活動されてきた経緯、熟成酒、燗酒の利点など、ちょっとした講釈をさせていただきました。(長くなるので省略させていただきます)
さわらの葺味噌焼き。春の香りが口の中に広がります。勿論葺き味噌も自家製です。お酒も進みまさす。ひこ孫純米吟醸の燗とよく合います。実はこの商品には2種類あって、それぞれ酵母が違うのです。(最近発売された食楽という雑誌で初めて知りました)写真の白ラベルは7号酵母といって真澄でお馴染み宮坂醸造で採取された酵母。香りは穏やかで、発酵力は強いようですが扱いは難しく、大きな造りには向かないとのことです。クリーム色ラベルは9号酵母といって、華やかな香りが出るそうで、最も多く使われている酵母です。蔵元さんは7号酵母の方がお好みとのことです。
揚げ物です。真ん中の丸いのは、おからのコロッケですが、私これ、とても気に入りました。素朴な味わいです。
実はこれ、野饗さんよりお土産でいただいたのですが、神亀さんの酒粕で造った山葵漬けです。写真撮り損ねたので自宅で撮りました。正直こんない美味しい山葵漬けは今まで食べたことがありません。このままでもあっというまに一皿無くなってしまいます。野饗さんも神亀さんの酒粕を絶賛していました。ちなみに厚さは2センチくらいある、分厚い酒粕です。これを見るだけで神亀さんのこだわりがよくわかります。今回参加いただいたお客様にはお土産でお持ち帰りいただきました。
むかごの炊き込みご飯と自家製のお漬物とお味噌汁。日本人に生まれて良かったな、とつくずく思います。こういう食事には、そりゃワインや焼酎も合うけど、やっぱり日本酒なんだよな~。好きとかそういう以前に、体の遺伝子がそういうふうにできているように思うのです。(まあ、私の両親が新潟出身ということもありますが・・・)
只今、 活性にごりの開栓中! ガスが抜けるまでしばらく待ちます。
純米酒の良さ、燗酒の良さなど、酒談義に真剣です。 参加者の皆様と記念撮影!私が一番だらしないですネ!
本日の登場したお酒達!右から神亀純米、ひこ孫純米大吟醸、ひこ孫純米、ひこ孫純米吟醸、真穂人、活性にごり、小鳥のさえずり、上槽中汲み。
進行に夢中だった私はあまり味わって飲めませんでしたが、私が客として参加したくなるような、楽しく、そして美味しい会でした。(手前味噌ですみません)
周りのお客様、お騒がせしました。(ひこ孫純米大吟醸のお燗酒振舞ったので許していただけたかな?)
金目鯛のあら煮を作りました
川西屋酒造さんに行った時によく行く、小田原の天史郎鮨さんで出される、金目鯛のあら煮が絶品なので、試しに自宅で作ってみました。自分で言うのもなんですが、
旨すぎです!
作り方は、昆布出汁に酒を足し、煮立ったところで一つまみの塩を入れてから金目鯛のあらを入れて煮るだけ。仕上げにねぎを添えて完成。醤油より塩の方が素材の味がしっかり感じられます。そして何より汁が旨い!あらためて素材の旨さに気付かされます。
今回あわせたお酒は、大阪の秋鹿酒造さんの自営田で無農薬栽培された山田錦で造られた純米吟醸、通称「もへじラベル」の無濾過原酒火入れ。飲み始めは樽のような香りがして、アルコール度数も高いので正直飲みづらいと思いましたが、2合分の水を足して数日置いておいたら、
ぶったまげるほど旨くなっていました!
口に含んでから5秒位してから、じわじわとお米の旨味が押し寄せてきます。割り水をしたので、計算上ではアルコール度数14度台になりますが、いあ~、参りました。一升瓶があっというまになくなりました。お米造りからの酒造り、いわゆる「一貫造り」の先駆的存在は伊達ではありません。
川西屋酒造さんに行ってきました!
大寒波が押し寄せ、北風ビュービューの2月7日(日)、都筑区池辺町にある創作料理居酒屋のなごみの店長、塩野さんと、その常連のお客さんの寺尾さんと、川西屋酒造さんへ訪問しました。
応接間に通されると、すでに今年の新酒4種類が用意されいていました。
右がなごみの店長の塩野さん、左は常連の寺尾さん。前日は夜中3時まで飲んでいたそうです。(ご苦労さまです)
私は車なので試飲できませんでした(残念)
いつもお世話になっている米山さんに、蔵内を案内していただきました。
ここは酒母室。発酵に必要な酵母をたくさん育てているところ。
酒母タンクの中です。
仕込みタンクを案内していただいています。
洗米といってお米を洗い、その後ストッップウォッチで限定吸水を行います。
そしていつものお決まりのコース、小田原の天史郎寿司さんでお寿司を頂きました。私は車の運転があるので飲んでいません。(くやしい~!)脂の乗った地魚の握りと丹沢山純米秀峰のお燗は格別です。塩野さん、寺尾さんも絶賛!この後、隆雄町60生の平成14年醸造や美山錦55生の平成16年醸造が出てくるのですが、全て常温熟成。
「雄町60が旨いです!」と塩野さん。次は僕も電車で行こっ~と!
横浜の鮨勘さんでお寿司をいただきました!
都筑区のセンター南駅近くにある、「横浜の鮨勘」さんに行ってきました。
築地より新鮮なネタを毎日仕入れているそうです。
こじんまりしていますが落ち着いた店構えです。
店に入るとまずは圧倒されるような焼酎の品揃え!ファンにはたまりませんね!
店内も明るく清潔で落ち着いた雰囲気です。
まさに「大人の空間」
大切な人をお連れするには最適です。
許可をいただき、写真を撮らせていただきました。店長の関口さんが、自慢の包丁さばきで丁寧に握っていただきます。
できました、見事なお鮨です!
旨味濃厚なうに、歯ごたえ抜群のアワビ、とろけるような美味しさの大トロなど・・・。
こんなの滅多に口にできません。
普段は日本酒党の私ですが、今回は富乃宝山のロックをいただきました。
芋焼酎といえば、今でこそロックで飲まれるようになりましたが、本来はお湯割りで、しかもその独特の風味ゆえ、黒豚、地鶏焼きなど、肉料理とあわせるのが一般的です。しかし、この富乃宝山は和食、特にお寿司にはとても良く合うのです。
私は日本酒はお燗で飲むのですが冷やで飲むならこっちのほうがいいかな!香りも爽やかで、くどくなく、だいいち軽快だからね!なんといっても量が飲めるということが、美味しいってことなんじゃないかな!
横浜の鮨勘
横浜市都筑区茅ヶ崎中央15-1 市営地下鉄センター南駅より徒歩3分
TEL 045-943-6250 水曜日定休 営業 昼11:30~ 夜 17:00~
写真は上にぎり ¥2625です。(写真を撮らせてもらうので奮発しちゃいました。昼は握りのセット¥2100より用意されています。
緑川酒造さんのお酒を楽しむ会 IN紅葉 開催されました!
都筑区仲町台にある和食ダイニング「紅葉(もみじ)」さんにて、新潟県魚沼市の緑川酒造さんのお酒を楽しむ会が開催されました。フレッシュな生酒からお燗酒まで、紅葉さんのお料理とともに楽んじゃいました!
緑川ゆららか純米生原酒
雪洞貯蔵酒緑純米吟醸
蔵出し吟醸生
熱燗真正宗
緑川純米
北穣吟醸
緑川大吟醸
挨拶をする伊藤店長さん。少々緊張気味のようですが、今回のイベントを開催できたことをとても喜んでおられ、参加されたお客様へのお礼の気持ちがとてもよく伝わりました。
まったく見ず知らずの人たち同志ですが、ご覧のとおり!
お酒は人と人を繋ぐんですね~!
「是非一泊で見学にお邪魔したいです!!」
美味しいお酒に新潟の郷土料理に温泉!それとお蕎麦が美味しいのです。(新潟で有名なへぎ蕎麦)
今年は厳しいかもしれませんが、来年は必ず実現させますので、しばらくお待ち下さい。
こちらも盛り上がっています。
「純米酒好きの呑んべえで~す!旨かったです」 とのこと。
「大吟醸も美味しかったですが、結局いつもの緑川のキンキンに冷やしたのが良かったです。いつまでも美味しいお酒を造ってください」とのこと。
こちらは若い男性諸君。このような若い人たちが美味しいお酒を理解してくれることはとても嬉しく思います
「緑川ゆららか純米生原酒は今まで飲んだことが無い、初めての味でした。日本酒の楽しみ方が又一つ増えました」とのこと。
先ほどとはうってかわり、こちらは美女のグループ。
緑川さんのお酒は若い女性の方にも大好評です。
「またイベントやって下さ~い!」
やりますよ!楽しみにしててくださいね!
最後に記念撮影!ゲストなのに真ん中で一番目だってすみません。(写真がこれしかないので・・・)今回は総勢17名のお客様が参加され(写真はお開きのあとに撮ったので少ないですが)上は80歳の方から20代の若者まで、男女問わず、幅広い層のお客様に楽しんでいただきました。印象としては最もスタンダードな緑川純米が好評のようでした。皆さんお酒の楽しみ方を十分心得ておられ、上品で楽しい会になりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
久しぶりに ぶり大根を作りました!
私、田邉の得意料理は煮物、煮魚です。自慢するわけではないのですが、やはり自分で作ったものは美味しいと思うものです。ちょっとコツを覚えれば、作り方もそれほど難しくはありません。誰でもできると思うので是非挑戦してみて下さい。
京都の松本酒造さんで発売されている料理酒
「純米厨酒」です。
これを使うと、多少薄味でもしっかり味があるような気がします。(実際私は薄味好みです)希望が丘にある松本庄平さん(松本酒造の企画室長でおでん屋をやっています)のお店ではおでんに、この厨酒をどぼどぼ惜しげもなく加えていました。
ちなみに作り方のコツは、
①ぶりに塩を振って30分く位置いてから熱湯をかけます。臭みが消え、アクも少なくなります。
②下ゆでした大根とぶりを鍋に入れ、厨酒とみりんを入れ、生姜を加えてからかぶる位まで水を入れて煮ます。
③砂糖を大さじ2杯位加えて10分位に煮てから醤油を加えますが、煮詰まるので薄い位がいいです。 (初めから濃くするとあとで調整ができなくなります)
④あとは落し蓋をして煮汁がすくなくなるまでコトコト煮るだけ。お好みでねぎ、しし唐、ごぼうなどを入れてみるのもいいですよ。
だいぶ煮詰まってきました。も少しで出来上がりです。今回はここでねぎを加えてみました。
出来上がりです。見た目はよくありませんが(汁が少ないですね)今回も美味しくできました。 味のしみ具合はこれくらいが良いと思います。大根の味と辛みが残っていて醤油味とのバランスが良いのです。
そして今回このぶり大根と合わせたお酒は、日本酒ではなく、球磨焼酎の「武者返し」。
このところ球磨焼酎にはまっています。ぶり大根でご飯がすすむように、球磨焼酎もどんどんすすんでいきます。(お米が原料なのですから、ご飯に合う料理と相性が良いのは当然です)
この焼酎はまだ吉祥では取り扱いはありませんが、手造りによる麹つくり、甕による少量仕込みで昔ながらの常圧蒸留一筋を貫き、2年間熟成されています。
一時期、減圧蒸留によるすっきりした味わいの球磨焼酎がもてはやされ、当蔵も厳しい状況に置かれたそうです。多くの蔵が減圧蒸留の焼酎を発売する中、それでも信念を曲げず、常圧蒸留1本で勝負する、気骨のある蔵です。
球磨焼酎は伝統的な飲み方がありますが、なんといっても、ガラ・チョク(球磨地方伝統の酒器)を使った直燗が雰囲気もでて、最高に旨いのです。
これがガラです。コンロに弱火で直接火にかけます。球磨地方では生(きと読みます。ストレートのこと)でチョクという小さい盃でちびちびやるそうです。(自宅でチョク無くしてしまったので清酒用の盃で飲んでいます)ちなみに私は少し割り水をしてから飲んでいます。豊永酒造さんからは初めから割り水をしたアルコール19度の「一九道(いっこうどう)」という商品もあります。
燗冷ましが最高に旨く、お米の甘味が最も豊かに感じられます。
これが今晩の私の夕食です。
やはり手造りで愛情込めて造られたお酒には、手料理とやるのが一番!体にもいいし、心にもいいですよね!
目下の私の目標は、しめ鯖です。うまくできたらまた紹介しま~す!
萩野酒造の清酒「日輪田(ひわた)」入荷
宮城県の最北端、栗原市金成町にある萩野酒造さんの清酒「日輪田(ひわた)」が入荷しました。宮城県出身のスタッフ国見が直接蔵元へ訪問し、お取引させていただくことができました。
蔵元の佐藤 曜平さん(右)と当店スタッフ国見 亜紀子(左)。 夏は自営田で酒造好適米の「美山錦」や宮城の新しい酒造好適米「蔵の華」を栽培するかたわら、冬は杜氏として酒造りに励みます。
佐藤さんの目指す酒は、「酒自体の主張は控えめで、料理を引き立てる縁の下の力持ち的存在」であるとのことです
穏やそうな外見とは裏腹に、熟成して旨くなる、腰の強いしっかりした酒を造ります。
日輪田のラインナップです。名前の由来は、「お日様」と「田んぼ」の恵みが「輪」となって皆で楽しもうという想いを込めて命名されたそうです。
左から
日輪田美山錦60純米 1800ml ¥2500(税込み¥2625) 720ml ¥1250(税込み¥1312)
日輪田山田錦65純米 1800ml ¥2800(税込み¥2940) 720ml ¥1400(税込み¥1470)
日輪田美山錦50純米吟醸 1800ml¥3000(税込み¥3150) 720ml¥1500(税込み¥1575)
山田錦は特有のお米の旨味が見事に感じられます。美山錦は繊細でややすっきり系です。硬い酒質のため味が開いてくるのに時間がかかりますが、しっかりした酒質によくある特徴です。栓を開けて数日経過して忘れた頃に飲むと、「うぉ~」と唸るような味わいです。
米から造られる日本酒=純米酒は、飲んで美味しいだけではなく、日本の田んぼを守り、救うことのできる酒だと思っております。飲み手としては米の味をしっかりと感じ取ることができる深い味わいが魅力であり、造り手としてはごまかしがかず、常に真剣勝負であるところが魅力です。また当蔵では杜氏制に頼らず、全て地元の蔵人地元自らの手で酒造りを行っております。宮城県北部の寒冷な気候、山と田んぼに囲まれた豊な自然、蔵から程近い山から汲み上げる豊かな湧水など、恵まれ環境の中で地元の米、水、人で丁寧に人の手をかけた手造りの酒を醸しています。
お酒ができるまで 神亀酒造さんにて
2009年3月某日、埼玉県蓮田市の神亀酒造さんへ訪問しました。横浜を朝4時すぎ位に出て、高速道路を飛ばして蔵に着いたのは6時頃。かなり早く着いたつもりでしたが、すでにお米が蒸しあがっているところでした。
蒸しあがった酒米です。阿波(徳島産)山田錦の60%精米(外側40%を削り落とす)で、ひこ孫純米に使用されます。
神亀酒造さんはその昔、「安くて売れる酒を造れ」というお国の言うことを聞かず、当時は高くて売れない純米酒を造り続けました。そのおかげで、お国からは、「神亀のところへはいい酒米はまわすな」、と相当の圧力をかけられ、いわゆる「クズ米」ばかりがまわされてきました。(当時はまだお米は自由に売買できなかったのです)そこである人のつてを伝って、徳島県の吉野川上流域で造られている山田錦を手に入れることができるようになったのです。
お米の蒸しあがりを見ていると、奥から蔵元の小川原専務が来られて、お米を木の板で揉んで「ひねり餅」を造っていただき、「あとで焼いて食え」と言って渡されました。
これがひねり餅!
お米の味が凝縮した感じでこのままでも美味しかったです。
本日蒸されたお米は「麹米」として麹造りに使われ、麹室に運ばれてから、麹菌が振り掛けられます。
麹菌を振りかけてからまんべんなく酒米に行き渡るよう、何回もほぐします。
できあがった麹米
酒母室といって、小さな酒母タンクで酵母を育て 酒母タンクの中です。
ます。
仕込みタンクの全景です。タンクの本数は思ったより少なめです。
仕込みタンクの中の醪の様子。小さな泡がプツプツ沸いています。(画像ではわかりづらいかもしれませんが・・・・)
酒槽といって、お酒を搾るところです。神亀酒造さんでは、圧力をかけず、自然の重みで約3日間かけて搾ります。
醪の入った酒袋をアルミ板の間にはさみ、醪の自重のみでお酒が搾りだされます。
いわゆる「槽口(ふなくち)」で、まさにお酒が搾りだされているところ。
これを直に瓶詰めしたのが「上槽中汲み」という商品名で発売されています。本来であればここで飲んでみたいものですが、今回は車で来たので飲めませんでした。残念・・・。
ストップウォッチを使い、秒単位でお米に水を吸わせます
小川原専務とのツーショット。嫌がるのを無理やり撮らせていただいたので少々ふてくされています。(けっこうかわいかったりします)お忙しいのに丁寧に蔵内を案内していただきました。ありがとうございました。
朝食も頂きました。とても美味しかったです。
ご馳走様でした(満足!)
神亀酒造さんの全景です。
とても酒蔵とは思えません。看板も無ければ門もありません。
今回訪問した際に蒸されていたお米「阿波山田錦60%精米」が使われている、「ひこ孫純米」。
私がお酒に目覚めるきっかけになったお酒です。決して綺麗なお酒ではなく、現代的なお酒でもありませんが、押し寄せてくるようなお米の旨味。主張が感じられるというか、造り手の魂が感じられるというか。良くも悪くも、影響力のあるお酒だと思います。このお酒を冷やで飲んでも、その良さはわからないと思います。
このお酒の一升瓶にかけられている首賭けタグには、「このお酒は人生の機微がわかる35歳以上の人に飲んでもらいたいお酒です」と書かれています。
右の盃に記されているのは、酒造界の生き字引といわれた、故上原 浩さんお言葉です。「酒は純米、燗ならなお良し」このお酒にぴったりのお言葉です。
西酒蔵さんをお招きいたしました
去る8月2日、鹿児島県西酒蔵の真喜志 康晃さんをお招きしてイベントが開催されました。今回は2部構成で
第1部は新羽にある地鶏焼き 味くり家 にて、料飲店のお客様を対象に「料飲店情報交換会」が、
第2部は吉祥サロンにて、一般のお客様を対象に「宝山を楽しむ会」が開催されました
まずは第一部、味くり家にて、天使の誘惑ソーダ割りにて乾杯!
その後、真喜志さんより、焼酎の基礎知識や西酒蔵の焼酎に賭ける想いを語っていただきました。
「焼酎とは文化である」
この言葉が印象的でした。
前掛け姿がとももお似合いの真喜志さん、熱い方です!
日吉にある、「やまへい」さんとの一コマ
参加者の皆様お酒談義に花を咲かせています。
続いて第2部、吉祥サロンにて
一部と同様、天使の誘惑で乾杯!
最後に吉祥スタッフと記念写真!今日のこの日のために、日曜日の休日にもかかわらず、丸一日吉祥のためにお時間を割いていただきました、西酒蔵 真喜志 康晃さん、本当に有難うございました。
これからも吉祥は焼酎の文化を伝えていきます。
九重雑賀さんを囲む会が開催されました
去る7月25日、青葉区の和食ダイニング田鞍さんにおきまして、和歌山県の蔵元、九重雑賀さんをお招きしてお食事とお酒を楽しむイベントが開催されました。
まずは社長の雑賀 俊光さんより、食生活についての問題、生産者のもの造りに対する想いなどをお話いただきました。大手のメーカーが大量生産でほんの数日でできてしまうものを、あえて2年もかけて造るその訳など、熱弁奮っていただき、「商品の見る目が変わった」と参加者の方たちのお声も聞かれました。
熱弁を奮う雑賀 俊光さん。雑賀さんはお酒だけではなく、お酢も造っている(創業はお酢が先なのです)ので、どちらかというと、お酢や食生活のお話のほうが中心でした。
引き込まれそうなほど、熱心に語っていただきました。
続いて乾杯!
乾杯に使用されたお酒は、ビール酵母で瓶内2時発酵させた「スパークリング純米吟醸」
シャンパングラスでお洒落に頂きました。
その後は雑賀さんから一品ずつお酒やお酢の説明を頂きながら、お食事とお酒を楽しみながら歓談となりました。
皆様お酒談義に花が咲いています!
なんとお酢を飲まれていました。まろやかでツンと来ないそうです。 こちらのお客様は健康のためにお酢を飲まれているそうですが、純粋にお酢の美味しさが感じられるとのことで、気に入ったそうです。
田鞍さんのお料理はどれも心のこもった丁寧なものばかりでした。雑賀さんのお酢、ポン酢を使用したお料理も造っていただきました。
そして、お酢、ポン酢を使用したお料理はお酒と良く合うというのがわかりました。(同じ発酵食品なのだから当然ですね)
雑賀さんもおっしゃっていましたが、この豊食の時代に消費者の皆様の味覚もだんだん慣らされてきて、しっかりした味のもの、すなわち濃い味付けのものを好むようになり、その結果過剰な塩分摂取によって成人病などを引き起こすことが危惧されていますが、お酢を使用することにより味に深みが増し、結果薄味でも十分に対応できるのです。健康志向によりお酢も注目されていますが、お酢そのものの効果より、食生活の改善こそ、雑賀さんが目指していることなのです。
参加者の皆様、ありがとうございました。
雑賀さん、ありがとうございました。そして田鞍さんありがとうございました。