☆ 燗太郎【田邉】ブログ ☆
投稿日:2010.04.27杉勇酒造 茨城社長さんご来店いただきました
ベアードビール最高!
このところ、すっかりベアードビールにはまっている、スタッフ今藤です。
飲んでいるのは、セゾンさゆり!
2010年シカゴで開催されたワールドビアカップで、ベアードブルワリーさんは、なんと3つのゴールドメダルを獲得しました。そのうちの一つです。(一つのブルワリーで3つの賞を取るのは大会史上、最多だそうです)
いや~、感動です!だって2001年に創業した当時は、たったの20リットルのタンクでの小規模仕込で、しかもベアードビールといえば「苦くてぬるいビール」と、誰もが「このビジネスは成功するはずが無い」とあざ笑っていたのですから。
わからない人にはわからないが、わかる人にはわかる!それがベアードビールです。
セゾンさゆり 633ml ¥1000(税込み¥1050)
ベアードビールの定番商品です。(ごく一部です)この他に季節限定販売のビールがいろいろ発売されます。
まだ飲んだことがない人、是非一度お試し下さい。強烈な個性に圧倒されます。でも一度覚えてしまうと抜けられません。(吉祥のお客様にはそのような方がたくさんいらっしゃいます)
ベアードビール 360ml ¥500(税込み¥525)から
辛いです、杉勇生もと辛口原酒
真穂人 飲み比べ
神亀酒造さんの真穂人をいろいろな温度帯で飲み比べてみました。左から氷温、常温、熱燗(50度)、飛び切り燗(60度)、熱燗の燗冷まし常温、熱燗の燗冷まし氷温。
常温では干草、藁を思わせるような熟成香が感じらますが、氷温では幾分抑えられます。熱燗は旨味が引き立ち、熟成香はほとんど気になりません。飛び切り燗にしても味は全く崩れることなく、むしろ最も旨いかもしれません。燗冷ましでは、それまで感じられていた熟成香に変わり、蜂蜜のような甘い香りが立つようになり、口当たりもまろやかになりました。
総評 : 冷や、または常温でも飲めないことはありませんが、やっぱりお燗が旨いです。しかもこのお酒は力強さが感が感じられるので、おもいっきり熱くするとか、猪口に注いでしばらく放っておく等、ある程度いじめた方が更に旨くの飲めます。びくともしません。私個人的には熱燗か燗冷ましがおすすめです。
このお酒に合う食材は何か?と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが吉祥オリジナルのスモークチーズ。燗酒によく合うのですが、神亀酒造さん独特の風味と燻したスモーキーな香りが調和します。
このお酒は、千葉県成田市で堆肥のみで栽培された五百万石という酒米で造られています。もともとこの地は、旧満州からの引揚者が国の命により入植させられたのに、成田空港建設で立ち退きを迫られたという経緯があります。国を相手闘ってきた生産農家の方々が、同じく国を相手に闘ってきた造り酒屋と手を組んで造ったというわけです。
神亀酒造 真穂人
1800ml 2,855円(税込み2,997円)
720ml 1,430円(税込み1,501円)
春です!
私がお気に入りの白、ロベールカンタン・ソーヴィニヨンブラン
ある日の休日、ワインのお勉強!
先日当店で行われた直輸入ワインセミナーに参加できなかったので、その時の残ったワインをじっくり利きながらワインのお勉強をしたのでした。
毎年のことですが、ベルフォンテーヌはいいです!オー・ドゥ・ゴーランもいいです!ロベールカンタンもいいです!
冷蔵庫にあったサーモンの燻製と北海道のチーズと合わせてみました。ワインというお酒は飲んでると何か食べたくなりますね。(日本酒は料理があって酒が飲みたくななる)
そしてとりあえず本日飲んでみてよかったのがこれ!
「ドメーヌ・ド・パスキエ・コート・デュ・ローヌ」
まろやかな口当たりで、苦味、渋味はそれほど感じられませんが、ボリューム感もあり、余韻も長く存在感のある味わいです。しかも非常にお手頃な価格で1本1,380円(税込み1,499円)デイリーワインとしておすすめです。
隆 山吹ラベル&丹沢山山廃純米入荷しました!
府中誉酒造さんに行ってきました
茨城県石岡市にある、府中誉酒造さんに行ってきました。地元が中心の「府中誉」、濾過前取りシリーズでお馴染みの「太平海」、復活栽培米を使用した吟醸酒「渡舟」の3銘柄のお酒を造っています。製造量約500石(一升瓶換算5万本)で小さな蔵元ですが約8割が地元で消費され、県外にはほとんど出荷されていないとのことです。(横浜では当店のみ、川崎でも2件のみです)原料米は地元茨城産の契約栽培米五百万石の他、平成2年より、一度栽培が途絶えた「渡船」(山田錦の親に当たります)を復活させ、山田錦とは違う独特の味を生み出しています。平成8年には全国新酒鑑評会で金賞に輝いていますが、山田錦以外の酒米ではほとんど例がないそうです。平成12年より代表の山内 孝明さんが杜氏として酒造りの責任者となり、茨城の気候、大地、水の恵みを糧に茨城が誇る真の地酒を造り続けています。
縦型精米機です。精米は他社に委託せず、自家で行っております。500石規模の蔵で自社精米はたいへん珍しいとのことです。(コストがかかるのです)
精米歩合(お米を削り落とす割合)にもよりますが、2日から3日かけて精米します。
精米して削り落とした「糠」です。お米の中心部近くまで削るので白いのです。「糠」というより「米粉」ですね。主に煎餅などの米菓の原料として使われます。
酒米を蒸す「甑(こしき)」です。今期は酒米の蒸しは終了しました。
仕込みタンクです。
仕込みタンクの中の醪です。
醪を飲ませていただきました。甘酸っぱく、ピチピチしていてお米の粒もあります。日本酒度でいうと-15位だそうです。この後更に発酵が進むと糖分が分解されてだんだん辛口になっていきます。
「槽場(ふなば)」といって、お酒を搾るところです。ステンレスの箱のようなもが槽(ふね)というもので、この中に袋に入れた醪を積み重ねていき、その重みでしたたり落ちてくるのを集めて酒になるのです。
利き酒もしました。右が渡舟純米大吟醸。絹のような優しく上品な味わいです。真ん中は渡船ふなしぼり純米吟醸。味のが膨らみはこちらが豊か。左は太平海純米おり絡み。まだ瓶詰めされたばかりだそうで、滑らかな舌触りが印象的です。どれもお米本来の旨味をしっかり活かした、存在感のある味わいです。
最後に杜氏の山内 孝明さんと私。熱意のある方ですが、だからからこそ「渡船」の復活栽培も成功したのだと思います。また杜氏制を廃止したことは、それまで短期間で集中的に造っていたので無理が生じていたものを、期間を延ばし、その分ゆとりを持つことができたので、丁寧に造れるようになったとのことでした。お酒のみならず、従業員や取引先、そしてこの茨城への愛着を強く持たれているのがよく伝わりました。これからも美味しいお酒造り続けて下さい。楽しみにしています。
隆 無濾過生原酒利き酒!
ある日の勤務終了後、川西屋酒造店の「隆」無濾過生原酒21BYの利き酒を行いました。
最初の印象は
赤紫(五百万石50%)・・・複雑な味わい
緑(山田錦55%)・・・落ち着いている
白(美山錦55%)・・・バランスいい
しかし、その違いは微妙で何も考えないで飲んだら大してわからないだろうと思うのです。
次に店長の熊谷が向かいにあるスーパー「ローヤルよつや」で買ってきたほっき貝とたいら貝の刺身で再度挑戦。
貝の刺身を食べてから飲むとお酒の味が一段とよくわかるのです。
熊谷曰く「貝の旨味はコハク酸に由来するもの。お酒にも含まれている成分なので調和する」とのこと。う~ん、勉強になります!
そしてかれこれ一時間位経過したころ、お猪口に入れてあったお酒を再度利いてみると
緑の山田錦が化けました!
今まで一番おとなしく、正直「これが山田錦?来てないな~!」と思ったのですが、
一番来てます、こいつは凄いです、ダントツです
勿論、五百万石や美山錦もいいのですが、味の変化が最も顕著なのです。そして最後に燗で飲みました。
燗もいけます!新酒の生を燗という、掟破りですがいいですよ~!
以上のように、お酒というのは開栓後の時間の経過、食材との相性、温度など様々な場面で違う表情を見せるのです。ですから一口飲んだだけではわかりません。ですが慣れてくると、「時間を置いたほうがいいかな」、「こんな食材とあわせたらいいかも」、「温度を上げたら味が開くかも」など、想像できるようになります。(当たるかどうかはわかりませんが・・・)
右は食品担当の岸本。「丹沢山純米秀峰の燗が一番好きです」とのこと。
左はまだ学生(20歳は越えています)の大池。酒はまるっきしダメで、すぐ真っ赤になってしまいますが、特徴は的確につかんでおり、ずばずばと意見を言います。若いもんの感性はさすが!と感心してしまいました。