吉祥のスタッフが蔵元を訪ね、酒造りの現場や造り手をご紹介いたします。

春の味

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何げなく車を走らせていましたら、一面にふきのとうが芽生えていました。

忙しい配達の合間ではありましたが、車を止めて私なりの春を謳歌したのでありました。

見ようによってはただの雑草のようですが、それは人それぞれ感じ方が違うので、見た人が良いと思えば良いのであります。

 

  

IMGP0065.JPGだいぶ花が開いてきましたが、「ふき味噌でも作ろうか」と思い、つぼみのものをいくつか摘んできました。

 

 

 

 

 

 

 

IMGP0070.JPG店に戻って早速ふき味噌を作りました。苦味を消すために一度湯がいたのですが、コレが失敗!苦みと香りが薄くなってしまいました。(食べ易いといえば食べ易いのですが・・・。私はもっと苦いほうが好きなのです)

そしてこのふき味噌にあわせるお酒は何にしようかな?と冷蔵庫にある試飲用のお酒の中から迷わず選んだのがコレ!

富久長純米酒八反草75槽搾り無濾過本生!(75とは精米歩合75%のことです)

良い意味で渋いです。雑味とされる苦味・渋味はマイナス的に評価されますが、私にとっては大きなプラスです。(熟成されて旨くなります)似たもの同志を合わせることでうまく調和します。香り豊かな旨口のお酒は反発しますね!

 

そういえば、料理研究家の林 健太郎さんがあるテレビ番組でおっしゃっておりました。「苦いものを食べて、より甘いもの(旨い物)の味がわかる」と・・・。山菜や春野菜などはえぐ味があるので敬遠されがちですが、この味を覚えると季節の味をより一層楽しむことができると思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか!