吉祥のスタッフが蔵元を訪ね、酒造りの現場や造り手をご紹介いたします。

萬乗醸造、久野 九平治さんにお越しいただきました

「醸し人九平次」を造る、愛知県の萬乗醸造の代表、久野 九平治さんにお越しいただき、スタッフ勉強会を実施していただきました。(写真左の方です)

現在、醸し人九平次の定番商品は純米大吟醸を除き、全て完売となるほど人気のお酒ですが、それでも現在の日本酒を取り巻く状況に、危機感を抱いているとおっしゃっていました。

お酒の個性は、突き詰めていくと原料である、「酒米」にたどりつくとのこと。そこに蔵の個性が加わって一つのお酒が完成します。そこで、Aという蔵の山田錦(酒米の種類です)、Bという蔵の山田錦、Cという蔵の山田錦を飲み比べてみれば、より楽しさが増して、結果消費の底上げが可能なのでは?だから酒米の特徴なりを伝えていくことが重要ではないかと。

ところが、現在の市場は、「銘柄で選ぶ」が圧倒的に多く、明らかに「お酒を知っている人」を対象としたマーケティングとなっていますが、「お酒を知っている人」は全人口のほんの僅かにすぎません。それよりも、圧倒的に多い、「お酒を知らない人」にいかにして、お酒の美味しさ、楽しさを知っていただくか、ということが重要ではないかと力説されていました。

今は、お酒が無いのでとても残念ですが、今期の仕込みが始まれば、又店頭にて紹介できることと思います。その時は、今迄とは違った形で皆様へお伝えしてまいりますので、もうしばらくお待ち下さいませ。

IMG_0866.jpg