吉祥のスタッフが蔵元を訪ね、酒造りの現場や造り手をご紹介いたします。

埼玉県 神亀酒造

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埼玉県蓮田市にあり、昭和62年に全ての造りを純米酒に切りかえたことで有名です。 (全量純米は全国1400蔵余りのうち、30蔵ほど)三増酒(醸造用アルコールを添加して3倍の量のお酒を造る事)や淡麗辛口のお酒が流行っていたころより、一貫して濃醇でコクがあり、燗で旨い酒を作り続けています。  

原料処理にこだわり、一回で蒸す米の量は100kg以内とし、均等に蒸気が当るDSCN0618.JPGように蒸気が吹き出ているところに手で米を張り込み(抜け掛け)、麹造りは全量蓋(ふた、呼ばれる小さな木の箱)を用います。(全量純米より珍しいといわれています)  搾りは機械ではなく、自然の圧力で3日間かけて搾り、且つ搾りきらずに旨いところだけを残します。(そのため酒粕が非常に分厚いのです)  お酒は新酒では出さず、最低3年は熟成させてから発売されます。代表の小川原 良征専務は純米酒の啓蒙活動を積極的に実施し、地方の小さな酒蔵の再建、指導もされ、酒造界の神様的な存在として知られています。