前割り燗が旨いです!吉兆宝山
前割り燗という飲み方ご存知ですか?あらかじめ焼酎を水で割って数日間寝かせてからお燗で飲むことをいいます。関東地方ではまだあまり馴染みはないかもしれませんが、焼酎の本場、九州地方ではごく普通の飲み方なんです。
数日間寝かすことにより、焼酎と水の分子が結合し(つまり分子の数が少なくなる)、とてもまろやかな飲み口となります。
水で割ると薄くなる?とお思いの方も多いのではないかと思いますが、焼酎を生(「き」と呼びます、ストレートのこと)で飲むということは九州地方でもほとんどありません。むしろ「ダレヤメ」といって、度数を落としてダラダラと時間をかけて楽しむのが主流です。
また、九州地方では大切なお客様をお迎えする際、その日を見計らって前割りを用意し、おもてなしをするという粋な文化があります。
それでは、今回は前割り燗に最適な西酒造さんの「吉兆宝山」を使って焼酎:水=6:4の前割りの作りかたをお教えいたします。(お好みにより4:6、5:5でもOKです)
1、上の写真のように、ボトルの6分目のところにマーカーで目盛りを付けます。(1800mlの場合1080ml、720mlの場合は432ml)
2、同様に10分目のところも目盛りを付けます。
3、6分目まで焼酎を入れます。
4、残り10分目のところまで水を入れます。今回は西酒造さんの仕込み水「HOUMEI」を使用」しました。仕込み水や割り水に使われている水と同質なので他の水よりもよく馴染みます。店頭でも販売していますので、吉兆宝山の前割りには是非「HOUMEI」をご利用下さい。(2L税込¥262)※無い場合は市販のミネラルウォーターでもOKですが、軟水をご使用下さい。
5、3日間寝かせて出来上がり。長ければ長いほど馴染みます。
6、あとはお燗をつけて飲むだけです。お燗のつけかたは日本酒と全く同じでかまいません。鍋にお湯を沸かして70度~80度のお湯で2分位つければできます。
いかがですか?それほど難しくないので是非一度試してみて下さい。普段飲まれているお湯割りとは一味も二味も違います。料理でもなんでもそうですが、自分で手間をかけて作ったものは、一段と美味しいものです。