酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

真穂人 飲み比べ

DSCN1397.jpg神亀酒造さんの真穂人をいろいろな温度帯で飲み比べてみました。左から氷温、常温、熱燗(50度)、飛び切り燗(60度)、熱燗の燗冷まし常温、熱燗の燗冷まし氷温。

常温では干草、藁を思わせるような熟成香が感じらますが、氷温では幾分抑えられます。熱燗は旨味が引き立ち、熟成香はほとんど気になりません。飛び切り燗にしても味は全く崩れることなく、むしろ最も旨いかもしれません。燗冷ましでは、それまで感じられていた熟成香に変わり、蜂蜜のような甘い香りが立つようになり、口当たりもまろやかになりました。

 

 

総評 :  冷や、または常温でも飲めないことはありませんが、やっぱりお燗が旨いです。しかもこのお酒は力強さが感が感じられるので、おもいっきり熱くするとか、猪口に注いでしばらく放っておく等、ある程度いじめた方が更に旨くの飲めます。びくともしません。私個人的には熱燗か燗冷ましがおすすめです。

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このお酒に合う食材は何か?と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが吉祥オリジナルのスモークチーズ。燗酒によく合うのですが、神亀酒造さん独特の風味と燻したスモーキーな香りが調和します。

このお酒は、千葉県成田市で堆肥のみで栽培された五百万石という酒米で造られています。もともとこの地は、旧満州からの引揚者が国の命により入植させられたのに、成田空港建設で立ち退きを迫られたという経緯があります。国を相手闘ってきた生産農家の方々が、同じく国を相手に闘ってきた造り酒屋と手を組んで造ったというわけです。 

 

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神亀酒造 真穂人

1800ml 2,855円(税込み2,997円)

 720ml 1,430円(税込み1,501円)