酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

旨味を引き出します!大那特別純米 那須産五百万石

新酒生酒の入荷も一段落し、定番品火入れ酒(加熱殺菌処理したお酒)が新酒(今年度醸造されたお酒)に切り替わる頃となりました。

この時期のお客様のお声として「味が変わった!」というのがよくあります。(そのようなお声は大歓迎です!遠慮なくお申し出下さいませ。)

当然のことながら、新酒と一年経過した酒では味が違います。

「同じ商品なら常に一定でなければいけないのでは?」とお思いの方もいらっしゃると思います。

確かにその通りだとは思いますが、それは工業製品的な考えだと思うのです。

米から出来る「酒」は農産物ですから、野菜や果物が時期によって旬があり、味も違うのと同様のことが言えるのです。

ちなみに、味を安定させる方法は3つあります。

①味が乗ってくるまで出荷しない

②1年熟成してから出荷する

③新酒と古酒(前年度醸造)をブレンドして出荷する

 

さて、前置きが長くなりましたが今夜の晩酌はこれ!

 

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栃木県那須産五百万石を使用した「大那 特別純米」。食中酒造りを目指す蔵元だけに、派手さはないものの、食材の旨味を引き出す見事なお酒です。落ち着いているので、お酒だけでは物足りなく感じるかもしれませんが、例えば写真にあるように、アサリの酒蒸しを一口吸ってお酒を口に運ぶと、お酒だけで飲んだときより数倍お米の旨味を感じます。同じように、昆布、鰹、煮干、といった古来より日本人が慣れ親しんできた「出汁」の旨味はお酒の味を引き出してくれるんですよ!

 

栃木県 菊の里酒造 大那 特別純米那須五百万石 1800ml ¥2,400(税込¥2,520)

 

 

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