隆 無濾過生原酒利き酒!
ある日の勤務終了後、川西屋酒造店の「隆」無濾過生原酒21BYの利き酒を行いました。
最初の印象は
赤紫(五百万石50%)・・・複雑な味わい
緑(山田錦55%)・・・落ち着いている
白(美山錦55%)・・・バランスいい
しかし、その違いは微妙で何も考えないで飲んだら大してわからないだろうと思うのです。
次に店長の熊谷が向かいにあるスーパー「ローヤルよつや」で買ってきたほっき貝とたいら貝の刺身で再度挑戦。
貝の刺身を食べてから飲むとお酒の味が一段とよくわかるのです。
熊谷曰く「貝の旨味はコハク酸に由来するもの。お酒にも含まれている成分なので調和する」とのこと。う~ん、勉強になります!
そしてかれこれ一時間位経過したころ、お猪口に入れてあったお酒を再度利いてみると
緑の山田錦が化けました!
今まで一番おとなしく、正直「これが山田錦?来てないな~!」と思ったのですが、
一番来てます、こいつは凄いです、ダントツです
勿論、五百万石や美山錦もいいのですが、味の変化が最も顕著なのです。そして最後に燗で飲みました。
燗もいけます!新酒の生を燗という、掟破りですがいいですよ~!
以上のように、お酒というのは開栓後の時間の経過、食材との相性、温度など様々な場面で違う表情を見せるのです。ですから一口飲んだだけではわかりません。ですが慣れてくると、「時間を置いたほうがいいかな」、「こんな食材とあわせたらいいかも」、「温度を上げたら味が開くかも」など、想像できるようになります。(当たるかどうかはわかりませんが・・・)
右は食品担当の岸本。「丹沢山純米秀峰の燗が一番好きです」とのこと。
左はまだ学生(20歳は越えています)の大池。酒はまるっきしダメで、すぐ真っ赤になってしまいますが、特徴は的確につかんでおり、ずばずばと意見を言います。若いもんの感性はさすが!と感心してしまいました。