吉祥のスタッフが蔵元を訪ね、酒造りの現場や造り手をご紹介いたします。

 furance3.jpg10月末より8日間、ボス坂田、トレッサ店ワイン担当山本、私熊谷の3名及び仲間の酒屋さんと吉祥直輸入販売している蔵元12蔵を訪問しました。

毎年、フランスには、スタッフの誰かがフランスに視察に行きますが今回私が訪れた蔵元は、全部初めてで新鮮さに感動を致しました。

和酒をメインで担当しているので日本酒、焼酎の蔵元は訪問するのですが「フランス語はまったく話せいないし、英語もダメ」と海外に不慣れな私は緊張全開でフランスに飛び立ちました。(通訳の方が同行して頂いたので大丈夫でした)

furance1.jpg現地の到着後すぐに訪問開始。
どの蔵元もその土地の風土を活かし、畑造り、ぶどう造り、ワイン造りに取り組む姿を拝見させて頂き、テイスティングやお話をして、食事を一緒にさせて頂くと「この人達の造るワインは、間違いない!、日本のお客様にもっと知ってもらいたい」との気持ちがより強くなりました。

私達がが訪ねたときは丁度収穫の終盤で、手が畑仕事や、ぶどうの色によって真っ黒になっていました。まさに職人の手です。ワイン造りは、収穫してからではなく、一年中畑造りや熟成と手間を惜しまず行ったからこそ出来る味わいがあるのだと再確認しました。

ワイン、日本酒、焼酎などお酒類だけでなく食品もすべて造り手の考え、個性が形になって表れるのが商品です。お客様の代わりに目となり舌となりそして心となりお付き合いをさせて頂く「造り手」をこれからも探してお客様に知って頂ける様にすることが美味しいワインを造っている蔵元に恩返しできることだと思います。

シャトーベルフォンテーヌの蔵元ティエリー・ジェルマンさんの手(左)。右はKISSYO熊谷店長。ワインを手で造っている証でもあります。
 

 

 

私が初めて『亀齢酒造』の酒と出会ったときの衝撃は忘れません。

私がよく行く居酒屋で、親しくしてもらっている広島県出身の店主から、「田舎から送ってきた旨い酒があるだけど、今日はこの酒飲んでみて」と言われ、勧められるまま飲んでみました。

飲んでみたら、これがすご~く旨い!
米の芳醇な力を充分に出しながらも辛口仕立てなので、鮮やかなキレを持ち、飲み飽きしない味わい。

その酒を飲んで満足している私の顔を見て、店主が私に「この酒、一升いくらだと思う?」と聞いてきました。
私も酒屋の店長というプライドがあるので、「当ててやろうじゃないの!酒屋の吉祥でダテに店長やってないよ」と言って、もう一口、真剣に味わい、私の英知をフル動員して一つの結論を出しました。
「一升4,000円前後でしょう」と答えたら、店長は大笑い。
実はこのお酒一升2,000円もしなかったのです
 この値段を聞いて、プライドは傷つきましたが、それよりも嬉しさが込み上げました。

値段が高くて旨い酒は当たり前です。
しかし、『亀齢酒造』の酒のように、安くても旨い酒は稀にあるのです

そのお酒に出えたのは酒屋の店長として、発見であり、喜びです。
お酒の価格はほとんどは原料で決まります。
亀齢酒造のお酒は通常はハンデになる原料の要素を杜氏の技術力でカバーしているのです

亀齢酒造の酒に感動した私は亀齢酒造と取引するべく、広島に行くこと数回、蔵元に行く度ごとに杜氏の酒造りのこだわりと技術の高さに感銘を受けました。

こだわりの蔵元は、取引する酒販店にもこだわります。

全国でも、亀齢酒造と取引している酒販店はわずかしかありません。

「こだわりの酒を横浜に広めたい」という私の気持ちが蔵人に通じて、去年、やっと取引ができることができました。
皆様に是非、味わっていただきたい逸品です。(店長 熊谷)

追伸
2010年8月初旬の段階でこの商品は完売してしまいました。
酒づくりには毎年1回、売れるあろうお酒を想定して、生産量は決めるのですが、
予想以上に売れてしまって、今年の出荷分は完売してしまいました。

また、新酒が出ましたら、ブログでお知らせいたしますので、今しばらくお待ち下さい。