酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

木下酒造の玉川特約店会に行ってきました!

今年で創業175周年を向かえる木下酒造。3年ぶりに開催された玉川特約店会が9月に京都府京丹後市は久美浜にて開催されました!

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久美浜という土地は新横浜から京都まで新幹線で2時間弱、そこからさらに電車を乗り継ぎ2時間半強。日本海に接する久美浜湾のほど近くにあります。

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久美浜湾は汽水(海水と淡水の交じり合う状態)の湾で牡蠣や車えびなどの養殖が盛んなところ。山と海に挟まれた場所にあるので、雪解け水が豊富で水の心配は無いそうです。

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造りのほうをざっくりとご説明すると

洗米は15kgずつウッドソンの洗米機を使って水流と泡の力によって糠を落とします。

お米は水を吸うと1.3倍ほどの重さになるので15kgの白米が給水後には20kgを超えます。仕込む量が増えたときに蔵人さんの腰への負担が大きくなるので、他の蔵元さんでも珍しい(私は初めて見ました!)ラクラクハンド(→真ん中上部の水色のアーム)という機械を使い、20kg分を機械の力で持ち上げて負担を軽減させていました。これ酒屋にも欲しい(笑)

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室も以前は一階にあったものを2階に移したそうです。天井の梁の部分に重なるように室が作られていましたが、隙間無くきっちりと組まれていました!

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野菜などを育てる機械を応用し、麹の温度はスマホで見れるようになっております。 

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酒母室と仕込み蔵を新設し、ヤブタの搾り機も冷蔵完備!

新仕込み蔵は天井も高く作業がしやすくなっています。天井が低いと醪を混ぜるときの櫂棒(かいぼう)が天井に突っかかってしまうので、それだけでも作業効率が上がるのですね!

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そして玉川の特徴はなんといっても熟成!

貯蔵はタンク熟成のものに関しては特別純米を毎年2本、山廃を1本熟成に回しています。

あまり見慣れない四角タンクは面積が瓶貯蔵の半分くらいでいいので今年は10本追加購入。

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蔵の中を説明しながら案内してくれた杜氏のフィリップ・ハーパーさん。

木下酒造での酒造り歴も今年で11年目。素晴らしいお酒を造りながら関西弁も使いこなし、お茶目な人柄もあって人気な杜氏さんです。

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蔵の裏手にある上ノ山蔵の隣におおよそ15000本入る冷蔵庫を新設!!これで生酒の管理もよりバッチリになったそうです。

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社長が生まれた年におばあさまが植えた木が伸びすぎてしまったため、上がもう伸びないようにきってしまったのだとか!

しかしすごい高さ!!

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見学が終わった後は呑み切りです。

今年造ったばかりのお酒から熟成したお酒、未発売のものまでをフルラインナップでテイスティング。

 

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その後は木下社長の講演「木下酒造 175年の足跡」に始まり

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山形県産酒スーパーアドバイザーの小関先生の有難いお話

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ハーパーさんの思わず笑ってしまうような、現場では笑えない失敗談からの今に活きている事例の講演

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夜は玉川のお酒とともに美味しい料理に舌鼓を打ちました。

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玉川のお酒はお燗にすると旨みが口いっぱいに広がり、料理を美味しくしてくれます。

蔵人さんが普段蔵で飲むときには、熱っちっちになる位まで温度を上げてから温度が下がってきた40~50℃くらいの温度帯にするそうです。

1度温度を上げることでアルコールが部分的に揮発し、より円やかに感じられるので、ぜひとも試してみてください!(^^)

 

最後は次の日に蔵から見えた“人食い岩”をパチリ!!

また4時間半掛けて帰横しましたとさ!

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