酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

蔵元のご紹介ブログ ☆

投稿日:2009.04.25

本物のリキュールを造る平和酒造さんのご紹介

  

和歌山県海南市にある平和酒造さんは、山本 保氏により昭和3年日本酒を製造する蔵として創業しました。

しかし戦争が始まり食料事情が 悪くなるにつれ酒米の確保が難しくなり、国から酒造の休業の命令が下されましたが、戦後になっても酒造再開の許可がなかなか下りず、2代目の山本 保正氏 がそれまで培ってきた経験、技術、想いを無駄にすることはなんとも忍びがたく、何度も国に掛け合い、その熱意が実って昭和25年にようやく酒造業再開の許 可が下りました。


この時、これからずっと平和な世の中が続くよう願いを込めて、平和酒造と社名を命名したそうです。

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梅酒造りは平成7年より始まりました。当時はあまりにもフルーティーな梅酒のためなかなか受け入れてもらえなかったようです。と いうのも当蔵は当初から完熟梅を使用していたのですが、完熟梅は痛みが早く流通には問題があるため一般に市販されている梅酒は青梅が使用されております。

DSCN1728.JPGのサムネール画像しかし青梅はその硬さゆえに梅のエキスが抽出されにく

 

く、長時間漬け込まなければなりません。
そうすると種のなかにある苦味成分まで抽出されてしまい、そ れを砂糖の甘さで抑えているのです。
梅酒を造る蔵は全国にあれど、完熟梅を使用して仕込むのは地元和歌山でなければできないことです

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そして和歌県といえばみかんをはじめ柑橘類などのフルーツの栽培がとても盛んな地域でもあります。
地元の農家さんのお力をお借りして、柚子、檸檬、夏みか んなどを使用したお酒を次々と発売されました。
ここにも「和歌山に根ざした酒造り」が活かされています。
これからも平和酒造さんの挑戦はまだまだ続くで しょう。

投稿日:2009.04.15

青森県 陸奥八仙

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「陸奥八仙」は青森県八戸市で、創業以来約230年の歴史がある八戸酒造が創業銘柄『陸奥男山』に変わって、主軸銘柄として立ち上げた新ブランドです。 青森の造り酒屋として青森陸奥八仙外観にこだわった酒造りをめざし、若い伊藤賢一杜氏(35歳・南部杜氏)を筆頭に、蔵人4人とご子息の駒井秀介(ひでゆき)氏で酒造りをされています。特に駒井秀介氏が手がけた「中汲みシリーズ」はすこぶる旨い! 今後、注目の蔵元になることは間違いありません。期待度二重丸の蔵元です。

住所:青森県八戸市類家1丁目4番33号:

 
投稿日:2009.04.15

広島県 今田酒造本店

富久長の名で知られている今田酒造本店は、瀬戸内海を臨む静かな町、広島県安 芸津町にあります。製造石数は500石(一升瓶換算5万本)とかなり少ないほうです。造りの全てに目が行き届く範囲としてちょうど良い量だそうです。造り の中心には当蔵の社長の長女、今田 美穂氏が杜氏として携わっています。富久長の名は安芸津町の偉大な醸造家、三浦 仙三郎氏により命名されました。ふっ くらやわらかい飲み口のお酒を願ってのことだそうです。

原料米にもたいへんこだわっておられ、地元の農家の方々と協力して酒米を造り、今田氏自ら田んぼを 見回り、お米の生育の様子などを日ごろから確認されているようです。
特筆すべきは富久長のみで使用されている、八反草という幻の酒米を復活させたことが挙 げられます。
八反系の酒米はいくつかあり現在も広島を中心に他の蔵では使用されていますが、その八反系のルーツ的存在で大元が八反草であります。しかしな がら栽培が非常に難しく(背丈が高く倒れやすい、また栽培適地をひじょうに選ぶ)いつのころからか全く栽培されなくなってしまいました。
広島を代表する酒 米、八反系を生み出した八反草とはどんなお米だったのかそしてどういうお酒になるか飲んでみたい、その思いから八反草の栽培がスタートしました。幸い、広 島県農業試験場にその種籾が保存されていることがわかり、2004年から本格的に栽培を始め、2006年冬、念願 の八反草による酒造りが始まりました。
その八反草を使用して醸された商品が、純米吟醸八反草や純米大吟醸妙花風などの商品として飲むことができます。この お米の味の特徴としては、清々しさとしては群を抜いており、きれいでさわやかなのに後にじんわりとした余韻がいつまでも続くところにあります。
今田氏は、 「このお米には大きな自然の力と酒造り、米造りに携わってきた人々のたゆまぬ努力が秘められているように感じます」とおっしゃっていま

投稿日:2009.04.15

埼玉県 神亀酒造

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埼玉県蓮田市にあり、昭和62年に全ての造りを純米酒に切りかえたことで有名です。 (全量純米は全国1400蔵余りのうち、30蔵ほど)三増酒(醸造用アルコールを添加して3倍の量のお酒を造る事)や淡麗辛口のお酒が流行っていたころより、一貫して濃醇でコクがあり、燗で旨い酒を作り続けています。  

原料処理にこだわり、一回で蒸す米の量は100kg以内とし、均等に蒸気が当るDSCN0618.JPGように蒸気が吹き出ているところに手で米を張り込み(抜け掛け)、麹造りは全量蓋(ふた、呼ばれる小さな木の箱)を用います。(全量純米より珍しいといわれています)  搾りは機械ではなく、自然の圧力で3日間かけて搾り、且つ搾りきらずに旨いところだけを残します。(そのため酒粕が非常に分厚いのです)  お酒は新酒では出さず、最低3年は熟成させてから発売されます。代表の小川原 良征専務は純米酒の啓蒙活動を積極的に実施し、地方の小さな酒蔵の再建、指導もされ、酒造界の神様的な存在として知られています。

   

 

投稿日:2009.04.15

奈良県 中本酒造

奈良県生駒市にある蔵で、手造りで少量を細々と造っています。
神亀酒造と同様、全量純米仕込みです。原料米の洗米は全て人の手によります。麻袋に 入れた米を水を入れた桶に浸し、大量の水を用いて人の手により何回も米を洗い、すすぎを繰り返します。完全に糠が落ち切った米を、今度はストップウォッチ を用いて秒単位で水につけ、お米に水を吸わせます(限定給水)それにより、雑味がなく、旨味が豊かですっきりした辛口のお酒にでき上がるのです。
風 味を保つために、火入れ(加熱殺菌処理)は手間のかかる瓶燗火入れ、貯蔵は大型コンテナによる瓶貯蔵により、品質を保つために、最善の方法を用いていま す。

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