“本物のお酒”を全国の蔵元から直接仕入れている特約店です。プレミア価格をつけず、全て定価販売です。

夏の活性 標葉(しねは)にごり

 

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まず15“”と書いてくるところがシブいです。

地元神社の御神酒にインスピレーションを受けた、どぶろく風味の純米吟醸

ガス圧を考慮し、900mL容の瓶に入っております。

 

にごりの部分が非常に多いのですが、発酵による炭酸ガスのおかげでふわふわムースのような触感と、上品な甘みと爽快感が楽しめます。

夏期限定商品、各店20本のみの入荷。今期は原料の酒米「夢の香」が不足しており、出荷数量が昨年の半分以下となっていますので、ご興味をもたれた方はお早めにお買い求め下さい。

※キャップの真ん中にガス抜きの穴が開いております。横向きに倒して保管すると漏れる可能性がありますので立てて保存をお願い致します。

※開栓の際はよく冷やした上で振らずにゆっくりとお開け下さい。

 

標葉にごり (しねはにごり)  24BY

720mLのみ  ¥1,800- (税込¥1,890-)

蔵元:山形県 鈴木酒造店 長井蔵

原料米:福島県産「夢の香」精米歩合55%

アルコール分:16度

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〜蔵元案内より〜

★よく聞かれるので…標葉(しねは)とは

 標葉とは、福島県双葉郡北双地域のなかでも浪江町、双葉町、大熊町の地域を指し、酒蔵のあった請戸が縁起という古の豪族「標葉氏」が所有していた土地です。


 南朝方であったため北隣の相馬氏と中央政権によって滅亡しますが、その後相馬氏の支配にあっても当地域を標葉群と呼び、長い歴史を持つ相馬野馬追祭でもその名残があり、地域の人たちにとって馴染みのある地名です。
 

 また、標葉氏と同時代に南の楢葉氏が支配していた地域と標葉氏が支配した地域を併せると今の双葉郡の地図に近いこと、そしてこの標葉氏・楢葉氏の二つの葉が双葉郡の呼称由来となります。

 この標葉氏を祀った神社が浪江町苅宿地区にある標葉神社であり、氏子の方々が11月の新嘗祭に奉納するのを目的に境内の御神酒殿で御神酒(どぶろく)を醸して参りました。

 

 平成18年、知人がこの神社の氏子総代に就いたのがきっかけで、この神社の御神酒造りを知ることとなり見学する機会を得ました。仕込みはまだ夏の名残がある秋の彼岸、どぶろくだけでなく酒の仕込みには不適切な時季であるにもかかわらず、これを可能にしていたのが個体仕込という手法でした。

 弊蔵ではこの個体発酵の考えをより特徴的な工程として発展させ、真夏の新鮮なにごり、そして新しい飲み方のスタイルの提案ができないかと、H18BYから試験醸造を開始し、震災2年前の20BYより販売を開始致しました。

 

 地域の文化を色濃く反映した独自性ある手法と独特の触感を併せ持つ酒であったため、ラベルにもこれを反映させようと、かつて僧侶たちが濁酒の隠語として用いた「しろうま」を青ひびの走り駒が特徴である浪江町大堀地区の国指定伝統工芸品「大堀相馬焼」の駒絵師に描いて貰いました。
 

 当時は土着の文化を外に発信できる歓びはありましたが、原発事故により、標葉地区の浪江町を含む3町は警戒区域に指定されたまま帰町の目途は立たず、この酒が持つ意味の重さに、再開の際には必ず再販したいと考えていた商品でもあります。

 期せずして浪江町のアイデンティーを載せる状況となってはしまいましたが発売当初から、自由な発想で飲み方から料理まで幅広い活用法を飲み手の方から頂戴し育ってきた商品でもありますので、今後は広い使われ方のなかで少しでも標葉地域、そして福島県に少しでも消費者の方々に意識して頂くことがこの酒の使命でないかと感じております。

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