☆ 萬乗醸造ブログ ☆
投稿日:2014.07.16これからの日本酒の未来について
先日、醸し人九平次の醸造元 萬乗醸造より久野九平治さんと、蔵人の小塚さん、中村さんをお招きして「これからの日本酒について」という題名で、2日間にわたりボーノ相模大野店と吉祥本店でセミナーを行っていただきました!
ボス坂田と九平治さん (お2人とも大きいです)
蔵人の(左)中村さんと(右)小塚さん
九平治さんは自身の蔵のお酒のことはほとんど喋らずに、同じ醸造酒でもあるワインを例に、日本酒独自の製造方法をとても分かりやすい形で解説してくださいました!
九平治さんの伝えたいこと、それは「米」というキーワードに詰まっています。
ワインって、選ぶときに「ブドウ品種」で選ぶのに、日本酒って「銘柄」で選ばれる人が多いと思います。
ワイン=ブドウ
日本酒=銘柄??
いやいや
日本酒=米
でしょ!!お米食べろっ!!(松岡修造的に)
美味しいお酒を造る為には、より良い原料の「米」が重要となってくる!
そこでお米のお勉強です
色々な種類のお米を見比べてみたり
左:山田錦の玄米 右:山田錦を50%まで磨いたお米
左:完成した麹(味噌用) 右:麹菌をたくさん増殖させた「種麹」
セミナーの中では
酒米の品種別(精米歩合50%揃え)の飲み比べや
小塚さん特製の酒粕調味料「九平次レストラン」で作ったレバーペーストとの相性も感じていただき
九平治さんのお米から日本酒を楽しむ文化を創造していきたいとの想いが感じられるセミナーであったと思います。
兵庫県の黒田庄で山田錦を←クリック
今年から岡山県の赤磐で雄町を←クリック
フランスではワイン造りを←クリック
まだまだ挑戦を続ける九平治さん、今後もさらに進化を続けられるのかと思うと、ワクワクしてきます!!
皆さまも酒屋さんでお酒を選ぶときは、「お米の品種」に注目してみて下さいね!
萬乗醸造、久野 九平治さんにお越しいただきました
「醸し人九平次」を造る、愛知県の萬乗醸造の代表、久野 九平治さんにお越しいただき、スタッフ勉強会を実施していただきました。(写真左の方です)
現在、醸し人九平次の定番商品は純米大吟醸を除き、全て完売となるほど人気のお酒ですが、それでも現在の日本酒を取り巻く状況に、危機感を抱いているとおっしゃっていました。
お酒の個性は、突き詰めていくと原料である、「酒米」にたどりつくとのこと。そこに蔵の個性が加わって一つのお酒が完成します。そこで、Aという蔵の山田錦(酒米の種類です)、Bという蔵の山田錦、Cという蔵の山田錦を飲み比べてみれば、より楽しさが増して、結果消費の底上げが可能なのでは?だから酒米の特徴なりを伝えていくことが重要ではないかと。
ところが、現在の市場は、「銘柄で選ぶ」が圧倒的に多く、明らかに「お酒を知っている人」を対象としたマーケティングとなっていますが、「お酒を知っている人」は全人口のほんの僅かにすぎません。それよりも、圧倒的に多い、「お酒を知らない人」にいかにして、お酒の美味しさ、楽しさを知っていただくか、ということが重要ではないかと力説されていました。
今は、お酒が無いのでとても残念ですが、今期の仕込みが始まれば、又店頭にて紹介できることと思います。その時は、今迄とは違った形で皆様へお伝えしてまいりますので、もうしばらくお待ち下さいませ。