和歌山の地酒「紀土(きっど)」入荷しました
ご無沙汰しております、田邉です。吉祥で鶴梅シリーズの梅酒でお世話になっている、和歌山県の平和酒造さんが2008年にリリースした日本酒「紀土(きっどと読みます)」がようやくお目見えとなりました。思えば紀土との始めての出会いは、2008年に開催された「第一回若手の夜明け」という試飲会場でした。(文字通り若い蔵元が集まるイベントです)時は9月、まだ残暑が残る頃でしたが、十数蔵のうち、平和酒造さんのみ酒燗器を用意してお燗酒を提供していました。リキュールを造る蔵元だけに、フルーティーなお酒を想像される方も多いようですが(私もそうでした)味を利いてみると、それとは正反対のしっかり味の乗った、それでいて飲み飽きしないような酒質に「なるほど、量も飲めて食事にも合うお酒だな」私なりに理解しました。(後に専務の山本さんにそのことをお伝えしたら、そのとおりですとのことでした)そして価格を聞いて驚きました。純米酒が一升瓶で2千円を切り、更に純米吟醸は2500円、しかも酒米の最高峰、山田錦を使用してこの価格です。無論造りは機械などに頼らず、全て人の手により丁寧に造られています。つまり紀土と言うお酒を一言で言い表すと「お酒の消費の裾野を広げる位置にあるお酒」だと私は思うのであります。高品質でありながら手頃な価格のお酒を気軽に飲んで欲しいという想いが、紀土には込められているだと私は思います。
純米酒らしい、落ち着いた印象、酸がしっかりしていコクもありますが、飲み口は柔らかく軽快です。冷やすぎると旨味が閉じこもりますが温度を上げるにつれて旨味が表れてきます。70度位の熱燗でも崩れることなく、むしろ甘い香りが立ってきます。燗冷まし(熱燗にしてから温度を下げて飲むこと)もおすすめです。
1800ml 1800円(税込1890円)
720ml 900円(税込945円)
写真右:紀土純米吟醸
酒米の最高峰山田錦を50%まで精米した、とても贅沢でお買い得な純米吟醸。山田錦由来の甘味と膨らみがありますが、料理の味を邪魔することがない適度な香りも楽しめます。こちらは、よく冷やすか、常温くらいがおすすめです。
1800ml 2381円(税込2500円)
720ml 1190円(税込1250円)
以下は平和酒造さん訪問時の画像です。
麹室を案内する専務の山本さん 中学校の体育館を移築して造られた貯蔵庫


酒母を造る蔵人さん 山本専務にお酌をしていただきました


お造りと純米吟醸 スペアリブの煮込みと純米酒
