酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

「シャトー・ラトゥール」の意味は?

1855年のメドックの格付けで第一級格付けに選ばれたボルドー5大シャトーのひとつ「シャトー・ラトゥール」はメドック地区ポイヤック村の最南端にあります。

世界の喜劇王チャップリンが愛飲したワインとしても有名です。

私も飲んだことがありますが、そりゃあもう濃厚!感動したことを今でも鮮明に覚えています。

正解は■櫓(やぐら)という意味

西暦1337年から1453年まで続いた百年戦争のときに、畑の中央に敵を偵察するための櫓が建てられたことから櫓、すなわち「La Tour」の名前が付けられた
そうです。
櫓はその後戦火で消失したそうですが、ラベルにその櫓が描かれています。

 

「Tour(トゥール)」とは、英語で「ツアー」と読みます。「ツアー」とは視察、偵察という意味。旅行の「ツアー」と同じ意味です。この櫓に登って敵を偵察したという意味から「La Tour(ラトゥール)」(視察・偵察)と付けられました。
シャトー・ラトゥールには3つの特徴があるといわれています。


①5大シャトーの中ではもっともコクのあるワイン。
 ラフィットが女性的であるのに対し、ラトゥールは男性的だと例えられます。

②非常に寿命が長いワインだということ。50年間はすばらしい品質を保つ といわれています。

③ボルドーのぶどうが不作の年でもラトゥールにはハズレがない!といわれています。その理由としてあげられるのが

いち早くステンレスタンクを導入して温度管理をしやすくしたこと
★発酵後の熟成はすべて新樽でおこなっていること
葡萄はすべて樹齢10年以上の木から収穫したものしか使わなこと


つまり、ラトゥールの秘訣は最新の技術と伝統ある技法を融合させた結果、ラトゥールのワインにはハズレがない、と言われるのです。
価格は安いものでも3万円代はします。
 

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