“本物のお酒”の旨さ、楽しさ、文化を広めるため、杜氏を招いて試飲会を頻繁に催しています。イベント情報をタイムリーに情報発信!

西酒造の勉強会!

先日は、鹿児島県より西酒造の眞喜志さんをお招きしての勉強会でした!

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●大人気の芋焼酎の常識を変えた芋焼酎「富乃宝山」の誕生秘話

これは、富乃宝山の生みの親である西陽一郎社長が大学生のころまで遡ります。

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当時、東京農大の醸造科学科で学ばれている頃…とある清酒の蔵元のご子息に「清酒はいろいろな味わいがあるけれど、焼酎はどれを飲んでも同じに感じる」と言われた事がとてもくやしく思われていたそうです。

卒業後、蔵に戻った西さんはその想いを晴らすべく、今までにない芋焼酎の研究・開発に取り組みました。

 

そこで生まれたのが、ロックで美味い芋焼酎!「富乃宝山」なのです。

なにが違うかというと、まずは、一般的に通常の焼酎造りに使われている麹ではなく、清酒に使われている「黄麹」で仕込み、焼酎では普通行わないであろう低温で発酵させることで、フルーティーな特徴をさらに際立たせています。

 

 

 

●芋の品種による香味の違い、芋の可能性を可能性を広げる“蒸撰シリーズ”


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西酒造の契約農家でもある尾曲さんは、芋の品種によって栽培の仕方を変えて質の良い芋を作っていました。

ある日、芋を卸していたとある芋焼酎の蔵元に行ったとき、尾曲さんは目を疑いました。。。

自分が丹精込めて作った芋が、品種もなにもかも関係なく、ひとつのタンクに混ぜて仕込まれていたのを目にしてしまったのです。

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気を落とした尾曲さんは、西社長にそのことを伝えると「じゃあうちで芋別

の焼酎を造ろう!」と当時焼酎造りに使われていなかった綾紫などをつかって焼酎を仕込み始めたのが始まりです。

 

綾紫、白豊、紅東、それぞれ同じ仕込みで行っているため、純粋に芋の違いだけを飲み比べがお楽しみいただけます。

 

 

 

 

後半は

 

●美味しいお湯割りの極意

普段、お湯割りを作る時ってみなさんどうされているでしょうか?

焼酎を先に入れて、あっつあつの熱湯を注いだりしていませんか?今回、眞喜志さんより教えて頂いた美味しいお湯割りの造り方をお伝えしていこうと思います。

 

まず先にお湯を注ぎます。この時、お湯が熱すぎると焼酎の香味が損なわれてしまうので、器を入れ替えたりして70度くらいまで下げます。

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焼酎を器の縁に添わせるようにゆっくりと注いでいきます。乱暴にどばどばっと入れないのがポイントです!

 

「焼酎は蒸留する時にアルコールの沸点までしか体験していないので、それ以上の温度になるとその良さが飛んでなくなってしまうんです」という、焼酎が生まれるところまで自分たちでしっかり見ているからのお言葉に非常に納得をさせられました!

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眞喜志さん、お忙しい中ありがとうございました!