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広島県 今田酒造本店

kura-001.jpg富久長の名で知られている今田酒造本店は、瀬戸内海を臨む静かな町、広島県安芸津町にあります。

製造石数は500石(一升瓶換算5万本)とかなり少ないほうです。造りの全てに目が行き届く範囲としてちょうど良い量だそうです。

造りの中心には当蔵の社長の長女、今田 美穂氏が杜氏として携わっています。

富久長の名は安芸津町の偉大な醸造家、三浦 仙三郎氏により命名されました。

ふっくらやわらかい飲み口のお酒を願ってのことだそうです。

原料米にもたいへんこだわっておられ、地元の農家の方々と協力して酒米を造り、今田氏自ら田んぼを見回り、お米の生育の様子などを日ごろから確認されているようです。特筆すべきは富久長のみで使用されている、八反草という幻の酒米を復活させたことが挙げられます。

八反系の酒米はいくつかあり現在も広島を中心に他の蔵では使用されていますが、その八反系のルーツ的存在で大元が八反草であります。

しかしながら栽培が非常に難しく(背丈が高く倒れやすい、また栽培適地をひじょうに選ぶ)いつのころからか全く栽培されなくなってしまいました。広島を代表する酒米、八反系を生み出した八反草とはどんなお米だったのかそしてどういうお酒になるか飲んでみたい、その思いから八反草の栽培がスタートしました。幸い、広島県農業試験場にその種籾が保存されていることがわかり、2004年から本格的に栽培を始め、2006年冬、念願の八反草による酒造りが始まりました。

その八反草を使用して醸された商品が、純米吟醸八反草や純米大吟醸妙花風などの商品として飲むことができます。

このお米の味の特徴としては、清々しさとしては群を抜いており、きれいでさわやかなのに後にじんわりとした余韻がいつまでも続くところにあります。

今田氏は、「このお米には大きな自然の力と酒造り、米造りに携わってきた人々のたゆまぬ努力が秘められているように感じます」とおっしゃっています。

 

 

 

富久長の名で知られている今田酒造本店は、瀬戸内海を臨む静かな町、広島県安芸津...