酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

お酒のウンチク

投稿日:2013.10.01

「シャトー・ラトゥール」の意味は?

1855年のメドックの格付けで第一級格付けに選ばれたボルドー5大シャトーのひとつ「シャトー・ラトゥール」はメドック地区ポイヤック村の最南端にあります。

世界の喜劇王チャップリンが愛飲したワインとしても有名です。

私も飲んだことがありますが、そりゃあもう濃厚!感動したことを今でも鮮明に覚えています。

正解は■櫓(やぐら)という意味

西暦1337年から1453年まで続いた百年戦争のときに、畑の中央に敵を偵察するための櫓が建てられたことから櫓、すなわち「La Tour」の名前が付けられた
そうです。
櫓はその後戦火で消失したそうですが、ラベルにその櫓が描かれています。

 

「Tour(トゥール)」とは、英語で「ツアー」と読みます。「ツアー」とは視察、偵察という意味。旅行の「ツアー」と同じ意味です。この櫓に登って敵を偵察したという意味から「La Tour(ラトゥール)」(視察・偵察)と付けられました。
シャトー・ラトゥールには3つの特徴があるといわれています。


①5大シャトーの中ではもっともコクのあるワイン。
 ラフィットが女性的であるのに対し、ラトゥールは男性的だと例えられます。

②非常に寿命が長いワインだということ。50年間はすばらしい品質を保つ といわれています。

③ボルドーのぶどうが不作の年でもラトゥールにはハズレがない!といわれています。その理由としてあげられるのが

いち早くステンレスタンクを導入して温度管理をしやすくしたこと
★発酵後の熟成はすべて新樽でおこなっていること
葡萄はすべて樹齢10年以上の木から収穫したものしか使わなこと


つまり、ラトゥールの秘訣は最新の技術と伝統ある技法を融合させた結果、ラトゥールのワインにはハズレがない、と言われるのです。
価格は安いものでも3万円代はします。
 

投稿日:2013.09.30

「ヱビス」が先か?「恵比寿」が先か?

東京山手線にある「恵比寿駅」。ヱビスビールの工場跡地で有明な駅です。
このビール、恵比寿町に工場があったのでビールの名称を「ヱビス」にしたのか?

それとも「ヱビスビール」が先にできて駅名が「恵比寿駅」になったのか、
つまり「恵比寿駅」が先か、「ヱビスビール」が先か、知ってますか?

正解は「ヱビスビール」が先。明治20年当時、恵比寿駅のある場所の地名は東京府下渋谷という地名でした。

ここに、当時の日本麦酒醸造株式会社がビール工場を建設。
明治23年、恵比寿様のマークのヱビスビールの生産を開始しました。

やがてビールの需要が増え、生産量は急上昇。工場近くにどうしても出荷用の駅が必要となりました。
そこで出来た駅名が「恵比寿駅」
つまり、地下鉄の「三越前」と同じ。デパートの三越ができた後に駅が必要になりその駅名を「三越前」にしたのと同じ。

意外にも「恵比寿町」にビール工場ができたことでビールの名称が「ヱビス」になったと思っている人がいるようですがじつは逆。

信じられないかもしれませんがサッポロビールの社員の中にもこの事実を知らない人もいるようです。
教えてやってください。


※ちなみにヱビスビールのスペルは「YEBISU」ですが、地名と駅名は 「EBISU」となぜか違います。
  理由はサッポロビールの営業マンに
聞いてみてください。
  すんなり答えられた営業マンはよほど優秀です。
 

投稿日:2013.09.29

酒母のもうひとつの絶対条件とは?

今回は珍しく日本酒造りに関わる真面目な知識のクイズ。
酒母というのがあります。1に「麹」2に「もと」(もとの字が出てこない・・・)
3に「造り」と言われているほど酒母は重要ですよね。
酒母は雑菌の繁殖を抑え、目的とする酵母菌だけを培養するための工程です。

そのために、まずは酒母の中を強い乳酸酸性にすることで雑菌の繁殖を抑えるわ ですが、この乳酸を自然の乳酸菌から作るか?
それとも人工乳酸菌から作るか?
によって酒母は大きく2つに分けられます。

■人工的の乳酸菌を使う酒母   =【速醸系酒母】速醸もと、高温糖化もと
■自然の乳酸菌を使う酒母    =【生もと系酒母】山廃もと

ここまではみなさんはご存知だと思います。
じつは、酒母には雑菌の繁殖を防ぐために乳酸酸性にすることと、もうひとつ重要な条件があります。
そこで問題。酒母の条件の1つは「乳酸酸性」にすること。

では、もうひとつの雑菌を抑えるための重要な条件とは何でしょうか?

それは、■「濃糖であること!」

これが雑菌の繁殖を防ぐための2つ目の絶対条件です。
糖分が薄いと雑菌は繁殖をします。しかし、糖分が濃いと雑菌は繁殖しません。
例えば、ハチミツや水飴は常温で放置しておいても腐敗しません。
なぜなら、濃糖なので雑菌が繁殖できないからです。

しいていえばもうひとつ「低温であること」くらいでしょう。

したがって酒母の絶対条件は

■強い乳酸酸性であること
■濃糖であること
■低温であること

こうやって酒母の中を一時的に「無菌」の状態にした後に目的の酵母菌を添加し、少しずつ温度を上げていくと、雑菌の繁殖を抑え、目的とする酵母菌だけが繁殖
し、安全な酒母が出来上がっていくのです。


ちなみに九州地方など比較的気温の高い地域の大吟醸の酒母には多くが 高温糖化もとが使われます。
 通常の普通速醸もとは20度で仕込みますが
 高温糖化もとは55度という高温で仕込み始めます。
 この温度は「糖化の適温」
 といわれており、これが「濃糖」という条件を満たします。
 この作業が大変なのは、55度で糖化をした後、いかに一気に温度を下げるか?
 ゆるやかに温度を下げていくと25度あたりで雑菌が繁殖するので、短時間で一気に温度を下げること。
 この作業が大変なのです。

 

 

投稿日:2013.09.28

誕生カクテル!知ってますか?

誕生石というのがあります。西洋では、誕生石を身につけていると幸運を呼ぶと言い伝えられています。
じつは、誕生カクテルというのがあるのです。

以下、誕生石といっしょに表記します。

■1月 =スロージン・サワー(ガーネット・ざくろ石)
■2月 =スカイライト・フィズ(アメシスト・紫水晶)
■3月 =チェリー・ブランデー(ブラッド・ストーン・血石)
■4月 =ホワイト・ミント・フラッペ(ダイヤモンド)
■5月 =グリーン・ミント・フラッペ(エメラルド)
■6月 =ウォッカ・マティーニ(真珠)
■7月 =スロー・ジン・フィズ(ルビー)
■8月 =サイドカー・カクテル(ペリドット)
■9月 =ブルー・ムーン・カクテル(サファイア)
■10月=シルバー・フィズ(オパール)
■11月=スティンガー・カクテル(トパーズ)
■12月=ライム・エード(トルコ石)

こういう情報は女性に大変喜びます。
ぜひ、教えてやりましょう。
誕生日には、これらのカクテルを勧めてください。


ちなみに1年365日ごとに誕生カクテルがあるそうで、そちらのサイトは
http://www.nicopon.com/birthday/cocktails/

投稿日:2013.09.28

ジェームス・ボンドのすごい知識

007シリーズで有名なジェームス・ボンド。ボンドの周りには彼の殺害を狙った多くの殺し屋が出てきます。

しかし、さすがボンド。知恵と知識によって殺し屋をすぐに見抜いてしまいます。

そんな007シリーズ「ダイアモンドは永遠に」のラストにショーン・コネリー扮するジェームス・ボンドがレストランで食事をするシーンがあります。
ソムリエがワインを持ってきました。

◆ソムリエ・・・「55年のムートン・ロスチールドです」
◆ボンド・・・・「いや、この料理にはクラレットが合う」
◆ソムリエ・・・「申し訳ありませんがクラレットは現在切らしてまして・・・」


この会話でボンドはそのソムリエが偽物であることに気づきます。
では問題。なぜボンドはこのソムリエが偽物だとわかったのでしょうか?


特にワイン専門店、ワインアドバイザー、ソムリエの資格を持っている人には簡単で基本的なクイズでしょう。

それは、ムートン・ロスチールドというワインはボルドー産の赤ワイン。

そして「クラレット」というのは、★ボルドー産の赤ワインの愛称のです。

プロのソムリエが「クラレット」を知らないわけがありません。
覚えておきましょう。「クラレット」とは、ボルドー産の赤ワインの愛称なのです。

 

 

 

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