酒に惚れ込んだスタッフ(お酒のアトリエ吉祥)たちが醸す一期一会のブログです。

萬乗醸造訪問

とある蔵元さんから

「最近ブログの更新がないねー、ちゃんとやらなきゃー(笑)」

と言われました。数ヶ月さぼっていたので耳がいたい高木です(><)

 

しかーし!今後はちょっと気合いを入れて更新していこうと思います!

 

そんな前置きは置いといて

 

先に言っておきます…数量少なくてすみません!!

萬乗醸造さんにお伺いしてまいりました!

銘柄「醸し人九平次」は、パリの3ッ星レストランにもオンリストされるほど、世界的にも認められているお酒を醸している蔵元さんです。

 

 

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まず、蔵の中にお招きいただき、蔵元の九平治さん直々にお酒の講義を受けます!講義の内容は

「火入れ」について

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生酒は変化が早く、蔵元の思う酒質をお客様へ届けづらいとの考えから、今後は全て火入れのお酒で仕上げていくのだとか!

スタッフ今藤(身長169cm)が持たせて頂いたのは醸し人九平次に使われている「雄町」の稲。

やばいっす!長いっす!!

九平次さんの右手あたりの高さが「こしひかり」など、一般的に栽培されている食米の大きさになるので、いかに酒米の背丈が高いかということがお分かり頂けると思います。ちなみに一番右のは「山田錦」とです

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お米というのは一般的に原種に近い古い品種になればなるほど、丈が長くなる傾向があります。

というのも、丈が高いと風で倒れやすく、倒れて稲が水に付いたら腐ってしまいます。なので、品種改良が繰り返され、丈が低くて倒れにくい=育てやすい品種として開発されてきました。

 

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米を洗うためのざる                        蔵人の小塚さんとともに説明を受けながら蔵を回ります

 

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甑(こしき)=お米を蒸す時に使う「せいろ」のようなものの名称

 

道具にも、ステンレスなど管理のしやすい用具が当たり前になってきた中でも、あえて木製のものを使っていたりと、随所にこだわりが見られました。

 

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醸し人九平次 別誂になる予定のお米                                          スタッフ熊谷がドヤ顔で品定め(笑)

 

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出来上がって枯らし中の麹

 

 

なんと、蔵の中に、美術館のような写真が飾られていました。

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その中には、お米を栽培して下さっている農家さんの写真も!造りの途中でこの写真を見たらいやがおうにも気合いが入りそうです!

 

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蔵の中は清潔に保たれておりましたが、建物は風格ある造りで、太い梁が歴史を感じさせます。

 

 

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発酵中のもろみ

 

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かっこよく後光が差していた九平治さんをパチり

 

お米によって造りを変える蔵元さんもいますが、萬乗さんは基本的にお米によって造りを変えないそうです。というのも、お米の違いを純粋に楽しめるようにあえて変えていないのだそうです。

 

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火入れは全て瓶燗。プレートヒーター(瞬間で熱して殺菌できる機械)もありますが、お湯を出すのにしか使っていないそうです。

細かくなってしまいますが、高温瞬間殺菌よりも低温殺菌のほうが風味が保たれるという考えの元、手間はかかりますが瓶燗を実践しています。

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冷やすための水槽を奥にもう一つ用意して行います。

火入れの時間になると蔵人がぞろぞろと集まってきて、人海戦術でひたすら瓶燗を行うのだそうです。

 

無濾過、原酒がスタンダード

 

今後は、常温下で数年置いても劣化しない酒を造る事が目標とおっしゃっていました。

私も学生時代にお酒の熟成についての研究をしていたので、その難しさというのは並大抵では無いと思いますが、今後のお酒に期待したいと思います!飲み手にとっても、ワインのように常温帯で熟成させても大丈夫なお酒というのはすごく魅力的ですね!今後に期待です!!!
 

その後は、今回の訪問の目玉でもあった

「九平次レストラン」

その開発者でもある小塚さんに、九平次レストランを使ったお料理を振る舞っていただきました。

その様子は後程…

 

つづく!